『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章レビュー集

『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章レビュー【第03回(時計/ねじれる/他...)】

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放送第3回について

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さて、それでは放送第三回のレビューを始めましょう

この放送回について、まず言いたいことは、

この回は、神回である!

ということです。

いやもう、私の中でのレジェンド回のひとつなのですよ、率直に

今回のゲスト怪談師さんは、

いたこ28号さんと、郷内心瞳さん

今から観ると、いたこ28号さんの紹介キャッチが、「一般の方」「普通の会社員の方」となっているのが驚いてしまう!

その後、怪談界隈を語るには避けて通れぬ御方となった、いたこ28号さんが!

司会の狩野英孝さんが「怪談社さんのオスキつきというなら、一般の方といっても大丈夫ですねー」と言っていますが・・・今や怪談界隈でのいたこ28号さんの知名度はそれどころではございませんからね。

いっぽうの郷内さんは、現職の「拝み屋」さんということで、持ってくる怪談も貴重な話ばかりながら、合間に話すご本人のトークも逐一、面白い。東北に行きたくなってきます!

それでは、怪談をひとつひとつ、見ていきましょう!

時計(紙舞さん)

analog clock sketch in black surface
Photo by Miguel Á. Padriñán on Pexels.com

紙舞さんご自身が、

「怪談ってのは怖いばかりじゃないのです。こういうハナシもあるんです」

と仰っていますが、まさにその通り。

強烈な感動が後に残ります。

心にジワっとくる、「あったかい系」の怪談は、もしかしたらこれが『怪談のシーハナ』で初めてじゃないかな?

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ねじれる(いたこ28号さん)

stainless faucet
Photo by Steve Johnson on Pexels.com

この怪談は・・・いやもう素晴らしい!

パーフェクトな怪談!怖い!面白い!引き込まれる!

もうたまらん!いたこ28号さん、大好きです!!

『怪談のシーハナ聞かせてよ。』には傑作が多々ありますが、「純粋に怖い怪談が聞きたい」という方には、これは特にオススメ

番組に登場した怪談中の「謎のモノたち」の中でも、弩級にヤバい存在が迫ってきます!

そしてもうひとつ、忘れてはならないこと。

この「ねじれる」という怪談。なんとなんと、『怪談のシーハナ聞かせてよ。』の第参章で、後日談が登場するのです!

ここで話された怪異は、まだ続いているらしく!詳細はぜひ、「第参章」のいたこ28号さんゲスト回を参照くださいませ!

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ザリガニ神社(郷内心瞳さん)

traditional shrine with columns
Photo by Kyla Van Dyk on Pexels.com

郷内さんらしいネタです!

まるでフォークロアの世界観。

こういう「日本昔話」そのままのような因果応報な出来事が現代にも起きたという、感慨深い実話怪談でした

そのうえ、子供の命をとるまでには至らず、スンドメくらいの目で解放してくれているのが、

なんとも、東北の神様の仕業って感じがしますよね

しかし、この怪談、話の内容そのものよりも、怪談の開始前に郷内さんが語る、「今日は他の怪談をするつもりだったのに、急遽、この怪談に変更します。その理由は・・・」というところが、いちばん怖くないですか?!

郷内さん、本当は別の怪談を準備して撮影に臨んだのに、なぜか目が腫れてしまったそうで。

そして、この郷内さんの「目の腫れ」の話、このあとの放送第四回で、アシスタントの高田のぞみさんに伝染してしまうのです!

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愛しの雛人形(いたこ28号さん)

doll with grey eyes and brown hair
Photo by James Sutton on Pexels.com

おそらくはミヤビな古代王朝時代からやってきたと思われる、

古語で話しかけてくるという珍しい幽霊との遭遇譚。

夜中に現れたモノの言ってきたセリフが「そちは誰じゃ」って・・・お前こそ誰だってハナシですわいw

なにやら淫靡な方向に展開していくあたりも、まさに日本の古典怪談とリンクするような世界観で、面白い。

しかしこの、体験者の方の妄想なのか夢なのか、なんなのかわからない感じが、なんとも「実話怪談」!

お線香を食べちゃうところとかw

とっぴなイメージが入り乱れる、

もうわっけわかんない、奇妙キテレツなハナシ!

まこと、強烈なインパクトなのです。

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桜女と青い光(郷内心瞳さん)

pink petaled flowers closeup photo
Photo by Brett Sayles on Pexels.com

私は、こういうタイプのオチの怪談が、いちばん怖いのですよ

すなわち、

「このハナシを聞いてしまった人には何かが起こるのでは?」と不安にさせるオチのパターン

この怪談のラストにも、「ゾゾゾ」っとしたものです。

それにしても、そういう「話しちゃいけないのではないか?」な怪談を語る時、この時の郷内心瞳さんも含め、

怪談師の片って、実に楽しそうですよねw?

この怪談でも、郷内さん、このくだりに差し掛かった時、「またしてもね・・・フフフ・・・夢の中でね・・・ハハハ・・・光が・・・フフフ・・・ぐるぐるまわってたんですよ!」とめちゃくちゃ嬉しそうなんです

怪談を聴いている人たちを、運命共同体のごとく、巻き込んでいく感覚があるからでしょうか!

ところで、もう一点、この怪談を視聴していて気づいた、

細かすぎて伝わらないトリビアをひとつ。

この怪談が終わった後に、せきぐちあいみさんが、「今日は、腰がヌケるような怖い話から、ちょっとヌケるようなエロいハナシまで、いろいろですね」と、シモなダジャレをかましてくれているんですが、

せきぐちさんは「きつーいシモネタを言ってやったぜ」という感じでいるのに、

みんなが完全にスルーしているところ、

とてもかわいそうだった・・・大丈夫ですよせきぐちさん、私は、笑いました。。。

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まとめ

総評として。

いたこ28号さんと郷内心瞳さんという、これまたスタイルのまったく違う怪談師さんを交互に楽しめる贅沢な回であり、

まさにシリーズ初期の神回と扱うべき放送回でございます!

特にいたこ28号さんの「くねくね」のインパクトと、郷内心瞳さんの眼の腫れの話がヤバかった。

なお、私としてはもうひとつ、細かすぎて伝わらないトリビアに気づいてしまいました。

この回で、せきぐちあいみさんが、怪談の合間に「私も昔、不思議な体験をしたことがあって・・・」と短く喋っているハナシ。・・・このハナシ、もしかして、のちの放送第9回で語られる『帰りの車中で』という怪談のモトネタになっているのでは?

「中華料理屋のワンさん」が出てくるやつ

ここで少しだけ話していた、せきぐちあいみさんのコネタが、のちに正式な怪談として洗練されて語られ直すわけですねー!

さて次回の放送第四回は、お初の「心霊写真もちこみ」回となります!第四回に登場する怪談についても、以下の記事で、レビュー致しますね!

↓↓↓

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