この本です!↓
たいへん面白い本だと思うのですが、気づいたらかなり希少本になっているらしい。
そこで!
妖怪好きな人の参考になるように、掲載されているオハナシのタイトルと登場妖怪名、わかるかぎりでの舞台の地名と出典書名を整理してみました!
「まくらがえし」や「あずきとぎ」ら有名妖怪も多々含まれております。和歌山の妖怪に興味ある人、ぜひ、参考にしてみてください!
タイトル | 登場妖怪名 | 出現地 | 出典書籍名 |
---|---|---|---|
一つたたら | 一つたたら | 那智勝浦 | 那智勝浦町史 |
川姫 | 川姫(変身する) | 富田川下流 | 郷土第一集 |
一つ目の大入道 | 一つ目の大入道 | 日高 | 紀伊日高民話伝説集 |
黒坊主 | 黒坊主 | ? | 伝説の熊野 |
大きな手 | 手の異常に大きい老婆 | 鹿ケ瀬峠 | ふるさと探訪 |
人獣 | 異様な姿の怪物 | 直川村 | 紀州の民話と奇談 |
竜神山の天狗 | 天狗 | 下秋津 | 伝説の熊野 |
天狗と久八 | 天狗 | ? | ふるさとの伝説 |
カンザシをさした河童 | 河童 | 中辺路 | 熊野中辺路伝説 |
一厘銭になった河童 | 河童 | 岩田 | 熊野中辺路伝説 |
彦左と河童 | 河童 | 瀬戸 | 南方翁集田辺近傍民話の例 |
琴の滝の牛鬼 | 牛鬼 | 上戸川 | ふるさとの伝説 |
牛鬼と又之助 | 牛鬼 | 三尾川谷 | 伝説の熊野 |
山爺と仙八 | 山爺 | 関ノ平 | 続南方随筆 |
三郎兵衛と山姥 | 山姥 | 下田原 | 南紀土俗資料 |
刑部左衛門と鬼 | 鬼 | 那智の山 | 南方翁集田辺近傍民話の例 |
鬼とおこない | 鬼 | 那智の山 | 南紀の俚話 |
鬼の足 | 鬼 | 椒 | 初島町誌 |
肉吸い鬼 | 肉吸い鬼 | 熊野山中 | 南方随筆・紀州俗伝 |
投げずきん狐 | 投げずきん狐 | 和歌山市高松 | ※高松寺近隣での口伝 |
狐と山伏 | 狐 | 田辺 | 南方随筆・紀州俗伝 |
狐と薬 | 狐 | 南部町 | 伝説の熊野 |
一つ目狸 | 一つ目狸 | 東富田 | 伝説の熊野 |
化け猿退治 | 化け猿 | 安堵峰 | 日本伝説集 |
化け猫 | 化け猫 | 田原 | 伝説の熊野 |
化け蛇 | 化け蛇 | 桃山町 | ※桃山町の語り部口伝 |
化け穴熊 | 化け穴熊 | 富田 | 南方随筆・紀州俗伝 |
甚内とアメノウオ | 化けアメノウオ | 熊野川町 | 紀伊小口郷植物誌 |
鯉の精 | 鯉の精 | 船戸 | 紀州民俗誌 |
大蜘蛛 | 大蜘蛛 | 矢倉脇 | 紀見村郷土誌 |
蜘蛛血石 | 大蜘蛛 | 高畑山 | 紀州民俗誌 |
こんにゃく坊 | こんにゃく坊 | 中辺路町 | ※口伝 |
枕返し | まくらがえし | 竜神村 | 紀伊日高民話伝説集 |
椿の槌 | ツクモガミ?? | ※不詳 | ※口伝 |
柚の擂粉木 | ツクモガミ?? | ※不詳 | 南方随筆・紀州俗伝 |
生き面 | 生き面 | 貴志川諸村 | 紀州民俗誌 |
とっつきぼうし | とっつきぼうし | ※不詳 | 中南拾遺 |
飴買い幽霊 | 赤ん坊を育てる母幽霊 | 和歌山市 | 紀州伝説 |
火の玉 | 火の玉 | 和歌浦 | 和歌山市郷土教育研究資料 |
船幽霊 | ふなゆうれい | 田辺 | 伝説の熊野 |
幽霊船 | 幽霊船 | 四双島 | 白浜温泉史 |
鶴瓶落とし | つるべおとし | 海南市 | 紀州民話 何でも話そう |
天蓋藪 | ツクモガミ?? | 丸栖 | 貴志の谷昔話集 |
藪お化け | しょうたいふめい | 竜神村 | 紀伊日高民話伝説集 |
ナカドボウとハバキヌギ | ナカドボウ・ハバキヌギ | 高野山近く | 中南拾遺 |
茶ん袋 | ツクモガミ?? | 印南町 | 紀伊日高民話伝説集 |
足ナカ | 足ナカ | 本宮町 | 南方熊楠翁集 紀州俗伝資料断片集 |
夜泣き石 | 夜泣き石 | 小倉 | 紀州民話の旅 |
じしゃく石 | じしゃく石 | 本宮町 | 南紀熊野の説話 |
鬼面墓 | ※奇妙な墓石 | 小倉 | 紀州民俗誌 |
椿の花 | ※奇妙な椿の樹 | 和歌山市 | 紀州民話 何でも話そう |
牡丹の花 | ※奇妙な牡丹の樹 | 和歌山市 | 紀州の民話と奇談 |
畳たたき | 畳たたき | 和歌山市 | 紀伊続風土記 |
小豆とぎ | あずきとぎ | 天野 | 伊都の伝説 |
児泣き | こなきじじい | 南部町 | 埴田区誌 |
狸ばやし | たぬきばやし | 南部町 | 埴田区誌 |
天狗倒し | 天狗 | ※不詳 | 口伝 |
補足として:
「まくらがえし」は、ゲゲゲの鬼太郎に出てくるようなカワイイ妖怪を想像していると、ずいぶん違う、犠牲者数の多い不穏な話。「つるべおとし」も水木しげる先生が書いた「巨大な顔面」の奴とは異質です。また、こなきじじいと思われるものは私の知っている限りでは徳島県のほうが有名ですが、こちらのバージョンもほぼ同じ能力と性格の妖怪として伝わっているというのが、面白かった!
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