HOME > Twitter投稿した過去の「140文字の創作怪談」をかたっぱしから自爆辛口レビュー(できれば為になる創作ノウハウを掴んでいこうとするハナシ) Tweet Pocket サンチョパンサ ねえ、ドン・キホーテの旦那 ドンキホーテ なんじゃ?サンチョ・パンサよ 二人の対話の続きはコチラをクリック サンチョパンサ このページは、ブログ管理人が過去にTwitter投稿した140文字以内の創作怪談を、作者本人が振り返って辛口に自己レビューするところ、と聞きやした。それはいいんですが、なんであっしらの対話形式にされちゃったんですかねえ? ドンキホーテ 自分の過去作品を自分でレビューするという企画上、架空のキャラクターを出してきて喋らせないと、どうにも気恥ずかしかったんじゃろ?それに考えてもみよ、サンチョ・パンサよ。わしらは17世紀に登場した『ドン・キホーテ』という小説の中で、最初からすでに「メタ発言」をしていたキャラクターなのじゃ。こういうところにはおあつらえむきの二人組と、ブログ管理人が考えているのではないかな? サンチョパンサ そういえばブログ管理人、「日本怪談や日本妖怪が好き」って言っているわりに、ギリシャに行ったりスペイン語勉強したり、西洋古典にかぶれているところ多々ありますよね? ドンキホーテ バルセロナの「ゴーストナイトツアー」企画会社に翻訳ソフト使っていろいろ質問してた変人だからな サンチョパンサ 140文字怪談をあっしらに批評させて、その上で、「140字以内でストーリーを書く時のノウハウ」のようなものを抽出できればいい、という企画ですよね。あっしらにそんなこと、できるのかなぁ。だいいち、素材となる140字怪談というのが、このブログ管理人が趣味で長年やっていた殴り書きの蓄積だからなぁ ドンキホーテ サンチョ・パンサよ、安心せい。わしらには頼もしい味方がおる。「時間」じゃ。まこと、焦らずゆっくり、ひとつずつ進むものこそ、もっとも遠くまで歩けるものだと、騎士道小説にも書いてあったぞ。焦ることなく、まずはひとつずつ、140字怪談とやらを見ていって、レビューしてやろうではないか。バルセロナ到着まではまだまだ、旅路がありそうじゃからな サンチョパンサ (そもそもあっしらの目的地はバルセロナだったんだ・・・) ▼140文字怪談の辛口レビュー集▼ 【2021年5月の作品】 【第001夜】人生初の140文字怪談「真っ赤な夕焼け空」旅先で空を見上げ、 「こんな色の空は初めてだ」と驚くと、そばを通りがかったオッサンが振り返る。「何を言っているんですかあなた?ここの空の色は、いつもこの色ですよ?」「え?」「あーそうか」オッ ... 【第002夜】人生第二の140字創作怪談は「半身だけでこちらを覗く女」「あ、ほら!今夜もいる!あれですよ、あれ。毎晩、あそこから、ああやって右半身だけのぞかせて、こっちを見てるんです」「・・・まさか左半身が、ない、なんてヤツじゃなかろうな、、、」「いえいえ、あの女、左半 ... 【2021年6月の作品】 【第003夜】2021年6月いっぱつめの140文字怪談は「雑草掃除のおてつだい」「ワシの土地の雑草取りの手伝い、来てくれてありがとう」「いえいえ!もしあなたが亡くなったら私の土地になる土地ですからキレイにしたくて!」「しかしずいぶんデカい芝刈り機に乗ってきたもんだねえ。ここの雑草 ... 【第004夜】2021年6月ふたつめの140文字怪談は「橋に伝わるオハナシ」「そういやこの橋には昔話があってさ、渡っている途中に左足首を欄干からいきなり掴まれることがあるんだって。でもなんにもおこりゃしなかったな」「ハハハ、まったくだな。・・・あれ?おまえ、ついさっきまで左の ... 【第005夜】気味の悪い「ガチャ」の創作怪談をやるつもりで失敗している回「おじさん、このガチャ、こわれてるよー? お金を入れて回したけど、何も出てこないよー?」 「ああ、それね。いや、壊れているんじゃないんだよ。このガチャは正確には、『いつ、何が出てくるかわからない』ガチ ... 【第006夜】忌み数字にとらわれすぎた男の営業成績42という数を異常に恐れる先輩がいる。42を振られるとパニックになり異常行動に出るのだ。ある年度末には42億円という優秀な営業成績を社長に褒められた途端、慌ててワザと得意先を一つ怒らせ、成績を41億円 ... 【第007夜】帰ってきた「わたし」ずいぶんかかっちゃったけど、やっと彼氏の家が見えてきたわ。もっと早く会いに来たかったのだけど、彼の家はずいぶん山奥にあるから。私が彼に突き落とされた海から歩きで帰って来たので、何日もかかっちゃった。そ ... 【第008夜】業者に引き取ってほしいボロ椅子のことリサイクル業者「引き取って欲しいのはこの椅子ですか?ボロボロすぎてこりゃ、値をつけられませんな。粗大ゴミにしたほうがよくないですか?」家の主人「いや捨てちゃうだけじゃダメなんだよ!誰か新しい持ち主がつ ... 【第009夜】お題「モンスター」に対して私が投稿した140字怪談を猛省する回モンスター?実はうちにも一匹出ますよ。全身が青の毛むくじゃらで「クッキー!クッキー!」とばかり叫んで。まあ確かにクッキーの盗み食いしかしないんですわ。それなら実害がない?でもね、目玉がグルグルいつもあ ... 【第010夜】バンジージャンプの幽霊を描写しているっぽいが何が何だかわからないΑ「このあいだ、あの鉄骨からハイテンションな若い人がバンジージャンプをしてたの。あれはテレビの撮影だったのかな?これがその時、下から撮った写真」Β「え?バンジーしてる人なんて写ってないじゃん?」C「そ ... 【第011夜】立ち入り禁止の警告の向こうに私「すいません、立入禁止ってありますけど、この先には何があるんですか?」警備員「あなたたちはもうここを通っちゃダメなんです。現世への道なのですから」私「???・・・あ!そーゆーこと?!そうか、オレ、死 ... 【第012夜】歩道橋の向こう側のビルに見える人影はA「向こうに見えるビルの窓、こんな時間なのに明かりがついているんですね」B「人影も見えますか?」A「はい、いくつか」B「それなら、あなたはこの歩道橋を渡らないほうがいいですよ。あのビルの人影が見えちゃ ... 【第013夜】ネッチーの棲む湖この湖には伝説の怪獣ネッチーが棲んでると聞いたのに何も出ない。水辺で集合写真を撮って帰った。後日写真を見ると僕らの後ろに妙な水柱が...「あそこに噴水なんてなかったよな?」「湖の中から何がこんなに水を ... 【第014夜】「あれはマネキンじゃなくて、トルソーだよ!」「あの窓際に置いてあるマネキン、こっちを見ている感じで気持ち悪いな」「お前さ、あれはマネキンじゃなくてトルソーっていうんだよ?頭と手足がついてるのがマネキンで胴体だけのはトルソー。それが違いさ」「何言 ... 【第015夜】電話がかかってくる時「オレだけが気づいていて、お前らは誰もわかってないな。この街は実はな、何度も全く同じ一日を繰り返し続けてるんだぜ。オレ以外のヤツは記憶が深夜にリセットされちまうみたいで誰も気づかないがな。ウソじゃねえ ... 【2021年7月の作品】 【第016夜】通勤風景の異常今日は朝からなんか、おかしいんだ。いつもと同じ通勤コースなのに、なにか違和感が。ようやく気づいた!今朝から、オレ以外に、通行人に男性が一人もいない!偶然?いや、そんなバカな。男たちはどこへ消えたんだ? ... 【第017夜】アメリカに渡ったあの女性アメリカの田舎町。差別主義者かつ反マスク主義者の白人男性が、歩いていた女性日本人観光客にナンクセをつけた!「ヘイ!そこのジャップ!そのマスクを外せ!」「わたし、きれい?」「うるせえ!オレはアジア人が嫌 ... 【第018夜】クリスマスの殺人事件刑事「本件は、家宅侵入された住民が驚いて銃を撃ってしまった、正当防衛と思います。一つ謎なのは、犠牲者が一体どこから侵入したのか。戸締は厳重。唯一の出入口は煙突ですが人間が通れる広さではなく。まったくこ ... 【第019夜】雪女に気をつけろ夫「フシギだ。昔お前によく似た妖怪に山で会ったことがある」妻「どんな話?」夫「いや、その話を誰かにすると命はないとその雪女に脅された。だから話せない」妻「話して。話しなさいってば。早く話して!早く!ヒ ... 【第020夜】保育園の式神つかい「お母さん、保育園のハルコちゃんはね、クラいからいつもみんなにからかわれてるの。ハルコちゃんは、みんなの名前を書いたニンゲンの形の紙切れを作ってね、いつも呪文みたいなのを唱えてるの」「・・・あなたは一 ... 【第021夜】いきなりのギリシャ怪談ギリシャ語学習者として聞いたご当地伝説。 キロス島というところには、夜中に人の名前を呼びながら彷徨うバンパイヤがいて、間違ってその名前に返事をすると命を奪われるそうです 140文字怪談辛口レビューTO ... 【第022夜】奇妙な本の結末子供の頃、地元の図書館でホラー小説を借りた。結末がとても恐ろしかった上「この結末は絶対に人に話さないでくださいね」が結びの一文。大人になって同じ小説が書評サイトで話題になっていたが結末はハッピーエンド ... 【第023夜】置きっぱなしの傘のこと店長「誰だ、ここに傘を置き放しにしたのは!」客「ああ、すいません。うちのペットです!犬以外のペットなら構わないかなと思ってしまって、、、すぐ連れ帰りますね!」店長「え?ペット?」傘からゲタのついた足が ... 【第024夜】青空はどこへ昔の人は青空を見ることができたそうで羨ましい。空に広告を投射する技術ができてから、いつ空を見上げても広告映像ばかりだ。広告表示を無効にして「自然な青空」を見られるプランがあるそうだが月額有料プランなの ... 【第025夜】ボラード「これはなに?」「これはね、ボラードというんだよ。船を繋ぎ留めるものさ」「向こうまでいくつもあるんですね」そのとき、ボラードだと思っていたもののうちのひとつがピョコンと立ち上がり、そのチンアナゴ的な妙 ... 【第026夜】国際的スポーツ大会の中継で映っちゃった日本で始まったスポーツ大会。海外選手団に沿道のファンが「こっちむいて!」と呼びかけると、そのうちの一人の首が180度回転してニタリと笑った。翌日、バチカンから日本政府に「我々は選手団ではなく最高のエク ... 【第027夜】貝になりたい?海岸で、人間の頭くらいの、ばかでかい貝殻を見つけた。耳を当ててみると、「ねえ、あなた、貝になりたい?」と声がした。気味悪くなって逃げた。翌日その海岸で、その貝殻の中に引きちぎられた生首が押し込められて ... 【第028夜】日本怨霊史に詳しい人なら絶対近寄らない筈のもの「おい!井戸の撤去、まだ着手してないのか?みんな何をビビッてるんだ?ちゃんと地元の神主を呼んでお祓いまで済ませてるんだぞ!」「でも社長。この井戸よく見たら、なんか『平将門公』云々って漢語が彫られてるん ... 【第029夜】ロンメルの名言総統「ロンメル君。『怪しいところには弾丸をぶちこめ』と言っていたそうだね。ところで私には最近悩みがあってね。君の忠誠心だ。つまり私は、君の頭の中がどうにも怪しいと思えて仕方ないんだよ」ロンメル「・・・ ... 【第030夜】プールと思ったら「げ、なんだこのプール!水じゃなくて、ブルーキュラソーじゃないか!」 「ん?ていうかこの味、もしかして、ブルーハワイカクテルでは?」 そのとき空から巨大な顔が現れ、ストローをくわえて迫ってきた。 小さ ... 【2021年8月の作品】 【第031夜】ひまわり外国人らしき画家がスケッチをしている。私「上手ですね」画家「どうも。私、青空の下の黄色い花畑というモチーフが得意でして。日本の夏の風景もいいですね」私「ご出身は」画家「オランダです」私「あ!まさかあな ... 【第032夜】座敷童子的な何かずっと座敷童子に来てほしいと願っていた男の枕元におかっぱ頭の子供が現れた。やっと会えた!と思ったとき、それは「お前さんそんなに座敷童子に会いたがってたわりには目がないね。本物にあったときどうやって見分 ... 【第033夜】ドライブレコーダーに写っていたもの住宅地で徐行していたらバットを持った男が現れて「てめえ、人が寝ている側でふかしやがって!ぶっ殺すぞ!」と車を殴りつけてきた。あわててその場から逃げ「あいつ警察に突き出してやる!」とドラレコを確認。とこ ... 【第034夜】あなたが落としたテケテケ「あなたがこの泉に突き落として殺した元カノは、このテケテケですか?それともこのテケテケですか?」「いえ女神様、どちらも全然違う顔です!」「あなたは正直者です!ご褒美に、この二人よりもっと恐ろしい姿のテ ... 【第035夜】お題は「サダ子」ならぬ「ダサ子」さん「私を見た者は120日後に死ぬの!」そんなダサ子さんを見てしまった、なんだかワニっぽい顔の男。100日後に呪いとはまったく関係なく、感動的な亡くなり方をして有名になった。「『100日後』にしておけばよ ... 【第036夜】おじいちゃんの好きなテレビ放送はサッカーでも観ようとテレビをつけたら勝手にチャンネルが野球に変わった。何度サッカーにしても野球に戻される・・?あ、わかった!「いいよじいちゃん。今日は命日だったね。今日はチャンネル譲るよ。一緒に野球見 ... 【第037夜】神の手ではなく死霊の手が決めた試合実況「キーパーが審判に抗議しています。今のゴールはハンドではないかと!VTR確認が入るようです。・・・確かに選手本人は手を使っていませんが、背中からたくさんの手が出てそのひとつがボールにあたってますね ... 【第038夜】サイコロ丁半ババア片手にサイコロ2つを、もう片手に包丁を持った奇妙な姿の老婆が、夜道を追いかけてきて、言った。「サイコロ遊びをしないかい?半が出たらあんたの下半身をいただくね」「丁が出たら?」「あんたの腸をもらうよ」こ ... 【第039夜】心を病んでいる人を襲うモノ日曜の夜。出社や登校が嫌な人のネガティブ発言がネットに出てくるのは当然のこと。ところが最近、日曜に「死にたい」というツイートを見つけると、その投稿者を特定して本当に殺しにやってくるナゾの集団が活動して ... 【第040夜】猫型ロボット的なバットを持った少年「近づくな!これは僕の大切な友達だ!これからもずっと一緒なんだ。オトナの都合で壊すなんて許さないぞ!」タイムパトロール隊長「うう、どう説明したらわかってもらえるかな。そのロボットの原 ... 【第041夜】では神とは何でしょう?海外で登山中。出会った老人と「神とはいるのか?」という雑談に。老人は「いますよ。私にとっての神はその石の中にも。石一つの中にも無数の神がいて互いに不思議な力で結び合っている」と答えた。哲学的な人だと感 ... 【第042夜】感染症対策でマスクをして出かけたら・・・ニュースで 「新種の感染症が急拡大しています!家から出ないでください」 と朝から騒いでいる。 また新種株の話だろうと、きちんと聴かずともかくマスクをつけ外に出た。 群がってきたゾンビにたちまち食われて ... 【第043夜】エドウッド「今年の盆踊り大会は中止じゃなかったか?」「そうなんですけどね。お盆に帰ってきたご先祖様たちが、それじゃ寂しいから自分たちだけでもやるわって言ってね」「え?じゃあ、あそこで踊ってるのは全員死者?まさに ... 【第044夜】こんなこと、ありえる?こんなこと、あり得る?嵐の夜に船から落ちたら、海中にいた不思議な女の子に命を助けられ、しかも恋をされたようなんだ。その後もずっと黙ってついてくる。でも見た目が人魚姫というよりは、ニタニタ笑いを浮かべる ... 【第045夜】宇宙からきた、的な俺の人生を散々ぶち壊したあげく別れ話にも乗ってこなかった女をつい殺してしまった。死体の隠し場所に困り、一旦、納屋へ入れておく。翌日、変な音がすると思って納屋を覗いたら死体から生きているあの女が再生して ... 【第046夜】ひまわり参上「季節とはいえ随分と陰気なヒマワリだな」そう呟きながら通り過ぎる。十歩ほど進んで振り返ると、さっきのヒマワリが真後ろにいた。もう十歩ほど進んで振り返ると、またしてもスグ後ろにいる。「だるまさんがころん ... 【第047夜】グロテスクなケーキ助手「これがUFO墜落現場で発見された生命体です」博士「ケーキにそっくりだ」助手「これをケーキ屋に紛れ込ませることで地球侵略しようという作戦では?」博士「素材も地球のケーキと同じに見える。食べたらうま ... 【第048夜】ブルターニュの塔20年ぶりに訪れたフランスのブルターニュ。前に印象深かった古い塔に入ろうとしたら橋も階段も取り外されていて近づけない。「あれ?この塔、昔は自由に入れる観光地じゃなかったでした?」と地元の人に聞くと皆「 ... 【第049夜】すり抜けの得意なやつら「社長、あのステッカーは逆効果ですよ。あれをつけて以来、バイクに乗った若造の集団がワザとすりぬけて煽ってくるようになっちゃって」「そんなふざけた奴らはドラレコを証拠に警察に突き出してやれ!」「ところが ... 【第050夜】土管から出てきたモノ「なんだ!土管の向こうから人間らしきものがこっちに向かってきてる!」「バカな!こんな狭い土管を通れる人間がいるわけない!」「出てきた!」狭い土管から、Mマークが入った赤帽をかぶり、片手にキノコを持った ... 【第051夜】スーツケースからの音友達が海外旅行に出る前日、一人暮しの僕のところに来て、「これ、大事なものが入ってるので帰国まで預かっててくれない?」「随分と大きいスーツケースだね。OK、預かっておくよ」「ありがとう!ちなみに夜になる ... 【2021年9月の作品】 【第052夜】深夜のエレベーターガール「板橋○○団地のエレベーター。午前二時に1階で乗って、4-2-6-2-10-5階の順で移動すると、5階に着いた時にエレベーターガールが乗ってきてそのまま異次元へ『ご案内』されるという噂。そんなワケある ... 【第053夜】ダンボール箱を被った男「先生、家庭訪問お疲れ様です!紹介しますね。うちの主人です」母親はそう言って、頭からダンボール箱を被って黙って突っ立っている男を指差した。「は、はじめまして」「・・・」「すいませんね。主人はとても無口 ... 【第054夜】新ヴィラン誕生の予感女子学生「わたし最近、覚えのないネイルが毎日勝手についていて。取っても翌朝にはまたこのネイルになってるんです」医者「あなた学生さん?」女子学生「遺伝子工学研究所のボランティア学生です」医者「、、、放射 ... 【第055夜】フォローオカルトが常識となった近未来。 「お気に障り登録」で相手に霊障をもたらせる機能がSNSで流行った。 見知らぬ人からそれを食らった私。 頭にきたので相手を「フォローする」ならぬ「フォローさせる」に登録し ... 【第056夜】古生物学者なにかを見抜く旅館。お風呂上がりに窓を見ていると蛙が張り付いていた。風流だねえ。ばんっ!凄まじい音と共に、木の幹ほどの太い舌が伸びてきて、蛙を一瞬で捕食した。 え?今のは何? すると2階から宿泊していた古生物学者だ ... 【第057夜】哀しいブランコ「おおい、そこの坊や!立ち乗りブランコでそんなに勢いをつけたら危ないぞ!落ちたらオオケガをするぞ!」「いいの。僕はもうお母さんに殺されてるから、ケガすることはもうないの」「そういうことか、、、わかった ... 【第058夜】トンネルの女の子昔、戦国大名が妻子を脱出させるために作ったトンネル。問題は、私が思春期の頃、ここでいつも古風な着物を着た「姫君」と呼ばれる女の子に会いよく遊んでいたこと。大人になった今また会いたい。たぶん、恋。だが会 ... 【第059夜】魂の機械処理「体から魂を救う最新技術」の被験体募集があった。「悩みがなくなる」というコトバにつられ志願した私。脳だけを移植された鋼鉄のロボットに改造された。感情が湧かないから確かに悩みはなくなったが「何を目的に生 ... 【第060夜】たった20文字の「怖い話」上空で「投下」を押すだけの簡単な仕事です 140文字怪談辛口レビューTOPへ戻る シェアするツイートする 【第061夜】漢語から生まれた創作怪談漢文の先生から聞いた話。中国旅行中、宿で夜起きると、古風な服装の中国の方々が月夜の庭で酒を酌み交わしていた。加わったら古代の漢詩に詳しい陽気な人たち。先生「まさに冷吟閑酔ですな!う、ハクション!」とく ... 【第062夜】カフカの橋その橋は「カフカの橋」と呼ばれている。「時々人が渡っている際ひとりでにひっくり返ることがあるから」らしい。そんなバカなと思いながらも興味を持って訪れ、橋の下を覗くと、白骨死体を見つけてしまい、警察を呼 ... 【第063夜】壊れてゆくひとプログラマーの俺がブラック企業に勤めていた頃。ある夜から「お前は役立たずだ!死ね!」というメールが連投され始めた。心が折れそうになりつつ、せめて犯人を調べようとシステム部に調査依頼。犯人がわかった。ど ... 【第064夜】良い夫婦とはなんだろう?霊媒師がある老人に助言「亡くなられた奥様が背中に憑いてますよ!『この人と50年夫婦として連れ添ったがたくさん恨みがある!』と」老人は笑い、「そうですか!生前から私は毎日恨み言ばかり言われてましたし、私 ... 【第065夜】仕事で失敗をした時のストレスケア仕事で失敗をして落ち込んでいる時「普段やらないような場所を掃除するとよい」というストレスケア本を読んだ。そこで実家にある神棚をキレイに掃除してみた。そしたらまったく関係ない筈の田舎の爺ちゃんの持病が突 ... 【第066夜】エビフリャーな怪談恐怖政治が敷かれた小さな島国で、政治活動家が自殺した。赤い長靴を履きカラダにコロモを塗り、熱した油に飛び込んで。あまりにインパクトの強い死に方に、独裁国も情報流出を抑えられず、全世界で話題に。それはや ... 【第067夜】冷蔵庫に入れて小学校の修学旅行の朝。旅館の方が冷蔵庫を開けるとカチカチに凍ったブキミな怨霊が入っていた。生徒たち「昨夜、そいつが僕たちの部屋に出たんだけど、『おばけなんてないさ』の歌の二番の通りにやってみたんだ」た ... 【第068夜】死神の焦り難病から奇跡的に復活したオレ。退院日、病院から出た途端にトラックが突っ込んできて轢かれかけた!運転席には大きな鎌を持った髑髏顔の男。「お前は病で死ぬ筈だったのに、オレのミスでうっかり生かしちまった。ミ ... 【第069夜】ロシア正教会な話ある田舎町のロシア正教会。明治以来弾圧や差別を受けながら代々日本人司祭が守ってきた。ある夜、歌声が響き大量の影が海から上陸。「ついにきたか!」司祭は吸血鬼退治道具を手に飛び出した!あれは日露戦争戦死者 ... 【2021年10月の作品】 【第070夜】モンスターペアレント霊感があるという新任教師、モンスターペアレントとして有名な方が怒鳴りこんできたとき実に冷静に対応。先輩「どうしてあんなに落ち着いてたの」「あの人の背後にあの人のお母さんが憑いているのが見えてしまい、そ ... 【第071夜】不思議の国のことテーブルの上に置いておいた小さな鍵。ある日ふと見ると、指先に乗るくらいの小さな、青いドレスを着た女の子がテーブルによじのぼり、それを取ろうとしている。、、、不思議の国のアリス!? 140文字怪談辛口レ ... 【第072夜】おぼろ車ある父子が散歩中、草に埋もれている歯車を見つけた。近づくと歯車がクルリとこちらに向き直る。そこには鬼のような恐ろしい顔が!その「顔つき」歯車は走り去って行った。子「鬼太郎で見たことがあるよ、あれは妖怪 ... 【第073夜】だって月曜日ですから死ぬつもりで崖から飛び降りたのに。水に沈んでいく途中、笑顔の子供たちが何人か現れ、俺を水面に持ち上げてくれた。昔あそこで川遊び中の子供が何人も水難事故にあったと後で知った。生きたくて生きられなかった子 ... 12/14/2022 author