放送第12回について
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それではこのページでは、『怪談のシーハナ聞かせてよ』第壱章の放送第12回のレビューをやっていきましょう!
今回もよろしくお願いします。
この回のゲスト怪談師は、
ぁみさんと丸山政也さん!
そうなんです!またしてもぁみさん登場回でございます。初期「シーハナ」はぁみさん無双状態ですねw。
既に第五回、第七回、第九回と過去三回、奇数回で飛び飛びでゲスト登場しているということは、この頃のシーハナの収録現場にはもはやレギュラーのように毎回座っていた状態ではないでしょうか?w
もう一方の丸山政也さんはこれがシーハナ初登場、
当時(若くて海外旅行いく余裕あったので)イギリス旅行大好きだった私には、イギリス留学中に仕入れた怪談を話してくれる方という認識で強烈なシンパシーを抱いておりました。
そして何よりも、この第12回には、私が初期シーハナ登場怪談の中でもとりわけのお気に入り、『ニュース』が登場いたします!
それでは、今回も怪談をひとつひとつ、レビューしていきましょう!
ニュース(紙舞さん)
先ほども述べた通り、私の大のお気に入り怪談にして、
これは、もう、名作ですよ!!!
本当に、不思議で、ブキミで、何か異様な背後を感じる、「怪」という漢字がとてもよく似合う、オハナシ
友だちのうちに泊まりに行った女の子が、トイレに行って戻ってくると、同じ部屋に戻ったはずなのになにかがおかしい、というオハナシです
トイレに行っている間に、次元が歪んでしまったとか、そういうSFな考察を引きこむという点で、まさに私好みです!
ところで、めちゃくちゃ「細かすぎる」トリビアですが、
この怪談で出てきた、「昔人気だった動物を模した人形シリーズ」というのは、商品名ゆえに言及はされてませんが、
たぶん、「あれ」だと思います、シがつくやつじゃないですかね?世代なら、ピンとくるところでは??
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男性の吐息(ぁみさん)
どんな心霊スポットへ行った帰りでも、
どんな怖い怪談を聴いてしまった夜でも、
不安になったら、声に出して歌ってみましょう!
♪おばけなんて、ないさ
♪おばけなんて、うそさ
♪ねぼけたひとが
♪みまちがえたのさ
・・・と歌っていたら平気だと思ったら、
なんと、明るく元気が出るはずのこの「みんなのうた」の歌声をナニモノかがジャックしてくるという凄いハナシ!!
おばけのくせに「♪おばけなんてないさ」歌うんじゃないよ!怖いからw
最近の「怪異」は、子供のうたで勇気づけようとする営為すら先手を打って封じてくるというのか!!
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廃教会(丸山政也さん)
いいですねえ!ロンドンが舞台の実話怪談です!
まあ概して、イギリスというのは幽霊話が大好きなお国柄
かのディケンズを筆頭に、ロンドンのゴーストストーリーなんてたくさんありますからね
そのせいかな、雪のロンドンを舞台にした幽霊というのは、情景として思い浮かべただけでも、なんとも、映えますねえ
本編は、丸山政也さんがイギリス留学時代に体験した、ご自身の体験談ということですが、
私もロンドンは大好きな旅行先なので、ロンドンのハナシが細かく聞けたという点でも、この怪談には思い入れがあります。残念ながら、私はロンドンでは何の怪異にも会えませんでしたが。
おかしいなぁ。。。ロンドンの他、ヨーク、それからエディンバラと、「出る」と噂の都市に一通り宿泊してみたのですがw
くそう、、、次にイギリスに行く機会があれば、今度こそ!
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玄関の前で(ぁみさん)
この放送第12回は名作揃いですねー!
この『玄関の前で』も傑作怪談だと思います!
映像化してくれたらめっちゃくちゃ怖い作品になりそうな
しかし、この手の短い実話怪談の映像化といえば、思い出すものは『怪談新耳袋』のテレビドラマ版ですかね
あのドラマにも、「玄関から何かが入ってこようとする」パターンの名作がいくつもあったなあ・・・
玄関のドアをガチャガチャやってくる「来客」とか、血まみれの女が立っている「訪問者」とか
この『玄関の前で』もそのバリエーションですが、「お母さんの声真似をしてくる幽霊」ということで、かなり、やり方が陰湿です
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親子が川で(丸山政也さん)
まったくもって、しつこいようですが、
この第12回は傑作揃いの回ですよ!この『親子が川で』の禍々しさも、私は生涯忘れられそうにありません!
川という「いろいろな怪異が起こりやすい」場所で、怪行動をとっている親子の情景
そして「白くてぶよぶよしているもの」という謎めいた表現で形容される異形のインパクトが、どーにも、忘れようにも、忘れられません
怪談内容自体もさることながら、怪談が終わった後の怪談社さんの解説もたいへん興味深い
黒沢清監督の名作『降霊』の話をしてくれるのですが、あれに出てきた少女の霊の撮り方を、「ほんとうの心霊体験で目撃される幽霊に近い」と言っているのが、とっても興味深かった
リアルな幽霊というのは、どうも、二次元的、「ぺらぺら」と奥行きがないように見えるそうですね。興味深い・・・!
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会社での宿泊(高田のぞみさん)
アシスタントのお二人による、「私たちのシーハナも聞いてよ」コーナーの一遍。
この回では、高田のぞみさんが、怪談語りにチャレンジします。
でも・・・すいません、この回は、笑っちゃいました。
始まった途端に、「会社の社長・・・あ、社長じゃなかった」って噛んじゃってるのでw
そのうえ、途中で出てくるナゾの「間」も、怖がらせようとしているのではなくて、単に一瞬頭が真っ白になっただけっぽいし
まぁ、ぁみさんと丸山さんの熟練の語りが続いて疲れたところへの、ほっこりとした時間になったので、よいと思います!!
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まとめ
第12回の総評をまとめようと思いますが、
まぁ、この回は、濃厚でかなり頭が疲れます。だって傑作揃いなのだもの!
紙舞さんの『ニュース』、ぁみさんの『玄関の前で』、丸山政也さんの『親子が川で』の三本はとりわけぶっ飛んだインパクト!
特に『ニュース』は、単純な幽霊とか、妖怪とかではなく、異次元系というかなんというか、これは不思議なハナシ、
すなわち、SF的な実話怪談が好きな私には、たまらないパターンでした!
この現実世界には、平行で共存している、もうひとつの、奇怪な裏世界があるのでは、と感じさせるような・・・「サイレントヒル」系といいますか「夕闇通り探検隊」系といいますか・・・!こういうのに会いたくて、私は必死に、怪談を追いかけ回っているような気もします
そしてこの『怪談のシーハナ』は、後に洋介犬さんの『鉄の棒』や、第参章に登場する桜町元さんの『赤い公演』のように、裏世界系怪談を聴きたい私のニーズにもしっかり応えてくれる番組なのでした!
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※『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章は2024年11月現在、DVDはGEOにて貸出可能、放送第39回以降からはU-NEXTで動画配信中と確認できております。