雑記

哲学の練習問題?『身近な妖怪ハンドブック』(文一総合出版)が投げかけてくる分類上の問いかけについて

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川村易さんといえば、現象学の西研さんと組んでの、こちらの著作や、

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こちらの著作が印象に残っている方です。

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そんな川村易さんが、なんと妖怪に関する本を出していたとは知りませんでした!それがコチラ!↓

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こちら、驚きの試みに挑んでいる本です。理科の本のパロディになっているのです。

妖怪を、形態や生息地、外来なのか日本土着なのか、そういった生物学的な視線でグルーピングをして紹介していくというもの。

『身近なサカナ』とか『身近な昆虫』とかいった子供向け理科本のパロディとしての『身近な妖怪』ハンドブックというわけです。

企画として面白い!

面白いと思うのですが、、、。

気になった点があるので、率直に申し上げます。なんで「カミツキガメ」が妖怪の一種としてさりげなく紛れて紹介されているのでしょう??w

もしかしてお笑いか?高度な冗談か?それとも批評精神で入れた「気づく人が気づく」ワンポイントというところなのでしょうか?

とにかく、普通に妖怪の紹介本としてページを巡っていると、いきなりのカミツキガメ出現なわけで、私はおおいに驚いた。

は!もしかして、これは「なにをもって妖怪と呼ぶか?」という問いについて、まさに哲学の練習問題、読者に投げかけているということなのか?

厳密な分類」とか「客観的な実在」とかを揺さぶるための哲学的思考実験を仕掛けてきているのか?

きっとそうだ!そうに違いない!

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