私を群馬県太田市に連れてきたのは新田義貞公でした。
より正確に言えば、竹書房さんから出ている『高崎怪談会東国百鬼譚』に掲載されていた「新田義貞の呪」という怪談に惹かれて、「そうだ、新田義貞公ゆかりの太田市にお参りに行こう!」と思い立ったのがきっかけでした。
高崎怪談会 東国百鬼譚 (竹書房怪談文庫) [ 戸神 重明 ] 価格:715円 |
何せ私ときたら父祖方の家が南朝側の有名人の拠点であり、根っからの南朝びいき。当然、新田義貞公にもいつか挨拶をしておきたいと、前々から思っていたところであり・・・。
・・・って、まさか、ここまで読んだところで「新田義貞公って誰よ?」となっている方はいませんよね?「そういえば日本史のテストにそんな名前が出てきたな」くらいの認識の方がよもや多いのでは?もしそうだとしたら、新田義貞公の亡霊が現代に出るのはそういうところのせいだぞ、きっと!
高校日本史のおさらいの為に、簡潔ながらまとめておきます。新田義貞公は後醍醐天皇の呼びかけに応じて挙兵し、鎌倉幕府を倒して、建武政権樹立に多大な貢献をした東国武士の鑑です。
「ああ、足利尊氏のライバルの人な?」と思った方も、それは失礼な!
倒幕運動で足利尊氏が陥落させたのは京都六波羅探題で、本拠地の鎌倉を陥落させたのは新田義貞公です。
ファーストガンダムで喩えれば、オデッサ作戦を成功させたのが足利尊氏で、ソロモンからアバオアクーを抜けてサイド3を降伏させたのが新田義貞公です。って、この喩えも今や通じない世代が多いのか、、、💦
と、すいません、どうも南朝擁護の機会があると熱くなる、、、。
さて。
今回はその新田義貞公にお参りをしたく、新田一族の拠点であった群馬県太田市にやってきました。
駅から降りた途端、目の前には!
おおお!新田義貞公の像が!
よかったあ!いまいち、日本史上のネームの中で認知が弱いなと思っていたら、さすがは群馬県!ここではきちんと名将扱いですね!
今回は、お参りが目的なので、車で山道をどんどん登り、途中で金山城跡を見学しつつ、
山頂の新田神社を目指します。
ここでひとつ動画も撮影しましたので、私のナレーション入りで金山城跡〜新田神社の景観を鑑賞くださいませ。はい、このブログの管理人は、こんな声をしております↓
先ほど紹介した『高崎怪談会東国百鬼譚』では、場所は伏されているものの太田市ないし近郊と思われる町のスポーツクラブに新田義貞公の呪いの影響がかかる、というハナシが掲載されています。平将門公クラスの呪いということで、そうだとすると大変な話ですが、
なぜだろう、私は新田義貞公の怨霊と聞いてもそれほど怖くはない。南朝側の武将に悪い人がいるはずがない!
もし呪いがあるとすれば、現代日本人が南朝のことを忘れかけているからだ、そうに違いない。きちんとお参りをし、礼儀を尽くし、「南朝の物語をきちんと次世代にも伝えていきまする」と約束すれば悪いことにはならないはず。
そう信じて、お参りしてきました!
ちなみにコチラは新田神社と同境内にあったお稲荷様。このような山奥にひっそりと。実にミスティックで、こういうの、いいですねー!↓
総括。群馬県太田市、駅前はかなり大きな町になっておりまして、レンタカーやカーシェアなどもすぐに見つかります。そして金山城跡にせよ新田神社に行くにせよ車必須となりますので、免許証の携帯をお忘れなく!
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