台湾の怪談・妖怪事情が面白い。最近、台湾発のホラー映画が我々を楽しませてくれていることもあり、ますます目が離せません。
・・・と思っていたらどんどん台湾をめぐる周辺情勢が緊張してきているではないですか。
ゴーゴリのディカーニカ近郷夜話の土地ウクライナはこんなことになっているし。どれだけ妖怪の宝庫を地球から奪おうとしているのだ国際社会。これ以上ひどいことにはならないようにという祈念も込めつつ、
【怪と幽Vol.003】妖怪天国台湾特集を読む。
何を隠そう、私自身が「台湾のサブカルチャーにも妖怪ブーム」があることを、この本のおかげで初めて知った身。そういう人は多かったのではないでしょうか?
そして何をおいても、台湾の妖怪文化、日本人たる私にも、わかりやすいのです。
山をつかさどる「モシナ」なんて、日本の山の妖怪と相性がめちゃくちゃ良さそうだし、
台湾の「赤い服の少女」なんて、花子さんや口裂け女といつでもタッグを組めそうじゃないですか。タッグを組まれたらめちゃくちゃ怖いけど。
これほどに台湾妖怪と日本妖怪に相通じそうなところがあるのは、もともとの相互の伝統に似ているところがあるおかげなのか、それともただ単に日本漫画の影響が台湾に入っていったための、サブカルチャー上の共鳴に過ぎないのか。そこは何とも安易に言えない。
けれども、とにかく、
このような妖怪文化が根づいている地は、なんであれ日本の妖怪ファンにとっては「行ってみたい土地」「仲良くしたい土地」であり、台湾が「国際政治の過酷な現実」なる真のモンスター(妖怪ではなく!)に飲み込まれることがないよう、切に祈念するのでした。
世の中が騒がしすぎて、妖怪ファンの心配の種はどうにもつきない。なんて時代だ、、、。