本日の怪談ホラーなコネタ

本日の怪談ホラーなコネタ(2023.10.21)

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私もこのところすっかり電子書籍ばかり読んでいましたが、

今週末は、ひさびさに、紙の本を読む手触りを楽しむぞと前から心に決めていました。

家事を終えた夕刻に、部屋の窓を開け、秋風を迎え入れながら、私が大事にしている古本、『恐怖の愉しみ(上下)』をパラパラとめくり、好きな作品を読む。

目次を見て、気になるものだけを、拾い読み。この「いすにゆったり座って紙をパラパラ巡り、自分のペースで読む」、この至福感は、やはり神の本ならではの楽しみと思います。

そして私は、学生の頃から特に19世紀〜20世紀初頭のイギリスの古典ホラー短編小説が大好きだったひとであり、今ではすっかり日本の怪談文化やホラー映画の話が多めになっていますが、私の人生の初心は紙の本をめくってイギリスのホラー短編に打たれる経験にあったのだ、と、

そんな大事な点を思い出させてくれる、秋の夕べの読書になったのでした。

※ちなみに『恐怖の愉しみ』は平井呈一先生渾身のブリテッシュ古典名作アンソロジー。

「ブライトン街道」と「幽霊駅馬車」という超有名作が入っているのは無論ながら、私としては、下巻に入っている「角店」の、ラスト一行のドンデン返しでキメてくる後引き恐怖感覚が大好きなのでした。


恐怖の愉しみ 下 (創元推理文庫 535-2)

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