山神ヤシロ

雑記

『鬼と異形の民俗学』(株式会社ウェッジ)を読む

2022/8/24  

鬼というものが、あの、日本のツノを持った怪物の姿をとったのは、室町以降のことである。それまでは、姿もない「人間でないモノ」まとめて、「鬼」であった。 という前置きから始まり、古事記のヤマタノオロチを嚆 ...

雑記

怪異妖怪をめぐる冒険が『きみの体は何者か』に結びつくとき

「怪異」とか「妖怪」とか呼ばれるものとの付き合いはずいぶん長い。 そして深く掘れば掘るほど、気づいてくることがある。 私が「怪異」とか「妖怪」とかを通じて考えていた問題意識とは、実は「身体と言語」をめ ...

雑記

小泉八雲『耳なし芳一』の英文がいかにカッコいい「ツカミ」になっているか存分に語らせてください!

このブログの随所でも事あるごとに言及しておりますが、 ハイ、私、小泉八雲が大好きです。 なにせ小泉八雲の『怪談』を英文で読みまくることで英語の勉強にしていたという学生時代の経緯もあります。それゆえ、彼 ...

雑記

『妖怪の日本地図・九州沖縄』が示した「妖怪の四グループ」分類に賛同します!

児童向けの本でしたが、とても参考になりました。 千葉幹夫さん粕谷亮美さん、そして石井勉さんによる『妖怪の日本地図・九州沖縄』(大月書店)です。 何が参考になったのか。 この本の序文が、素晴らしい。 厳 ...

雑記

『となりのトトロ』の「ばあちゃん」は妖怪学の天才である!

日本史上における妖怪学の先達の中で、私が完全にその学説に共感し、その立場を現代に継承しようとしている偉大な人物がいます。 となりのトトロの「ばあちゃん」です。 ところがこの妖怪学者の理論を体得するのは ...

私の体験した不思議なハナシ

私の体験した不思議なハナシ其の弐:「秘密の通路」

当ブログの管理人である私、山神ヤシロの実体験を怪談師の和泉茉那さんが動画にしてくれました! 和泉さんが考察を付けてくれたのも嬉しい! YouTubeに上がっているコチラとなります! ↓↓↓ ちなみに、 ...

「怖い本」トラウマ読書日記

まんが学術文庫『群集心理』に描かれたフランス革命時代が並々ならぬトラウマになったこと

フランス革命を舞台にした作品とえば、遠藤周作先生の小説『王妃マリー・アントワネット』とか、坂本眞一先生の漫画『イノサン』とか、強烈なインパクトのものはいろいろありますが、 イノサン(1) (ヤングジャ ...

雑記

『怪異の風景学』(古今書院)が語る「千と千尋の神隠し」からの比喩としての妖怪学のこと

佐々木高弘さんの『怪異の風景学』という本にがぜん注目しています。 怪異の風景学 (シリーズ妖怪文化の民俗地理) [ 佐々木高弘 ] 価格:3,080円(2022/8/16 14:54時点)感想(0件) ...

shallow focus photography of black and green turtle

雑記

哲学の練習問題?『身近な妖怪ハンドブック』(文一総合出版)が投げかけてくる分類上の問いかけについて

川村易さんといえば、現象学の西研さんと組んでの、こちらの著作や、 【中古】 哲学のモノサシ /西研(著者),川村易(その他) 【中古】afb 価格:500円(2022/8/15 14:53時点)感想( ...

雑記

【鹿児島の怖い話】濱幸成さんの著作から鹿児島にまつわる妖怪・怪異を(ネタバレなしで)整理整頓してみました!

以前以下の記事で、鹿児島県と本ブログ管理人のフシギな縁の話をさせていただきましたが、 その続きとなります。 ここからはいよいよ鹿児島県の「怪談・妖怪」のハナシを掘って行きます。 今回参考文献として紹介 ...