フェイクドキュメンタリー考察

『ほんとうに映った!監死カメラ4』は気味悪さが絶好調ノリノリだが、、、こういうドギツイ路線が嫌いな人は嫌いかも【フェイクドキュメンタリー幻視行】

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今回は、『ほんとうに映った!監死カメラ4』を取り上げます。前にも申し上げた通り、このシリーズ、最初は「投稿された心霊動画を紹介していく」というよくあるビデオシリーズだったのですが、回を重ねるごとに、制作スタッフの皆さんが顔出し&名前出しで登場し、心霊動画が撮られた現場を探検しにいく(で、たいてい、幽霊とはまた別の意味のトラブルに巻き込まれて酷い目にあう)というドキュメンタリー風になっていくのです。


ほんとうに映った!監死カメラ4

まあ、作品自体は「フェイクドキュメンタリー」と銘打ってはいないのですが、私自身は広義のフェイクドキュメンタリーと思っています。「いや、さすがにこれは嘘でしょ!w」と突っ込んでほしがっているような、フェイクを隠さないユーモア狙い(と私には思われる)心霊動画も出てきますからね。

で、この第四巻について。

フェイクドキュメンタリー化が絶好調の回となります。いいですねーその調子ですよーwフェイクドキュメンタリー風味好きな私としては、ますます、この路線が深まっていくのは実に嬉しい。

とはいえ、、、この第四作、監視カメラの前でとつぜん首吊り自殺をする人の映像、とか、けっこうギョッとするショッキング映像をぶつけてきます。他にも主観カメラで部屋を見回してると突然老婆の顔がバーンとアップで出てきたり、驚かしてくるシーンもある。

オドカシ系、後味の気持ち悪い系が、かなり強いので、刺激の強いホラー映像好きは喜ぶかもですが、「いくらなんでもこれはちょっと、、、気持ち悪」と嫌う人といる回かもしれない。私もまあ、自殺者のシーンはちょっとね、、、

ともかく、私が印象的だったシーンを三つ紹介しましょうか。

1:首吊り死体の監視カメラ映像

これは評価が分かれるでしょうねー、、、アパートの中を写している監視カメラの前で、突然、人が首吊りする、という奴。だが問題はそこではなく、

この監視カメラ(厳密には、何者かが仕掛けた盗撮カメラ?)がライブ配信を続けていて、ずーっと首吊り死体が写っているので、心配になったスタッフ達がカメラの発信地を追跡し、肝心のアパートに突入する、という流れです。

ライブ映像の筈なのに、実際にその監視カメラの場所に駆けつけてみたら、現場では何も起きていなかった、、、ってパターンは、ちょっとミステリー的な面白さもありましたね。

これは心霊現象なのか、、、という話をしつつも、

「そもそも、なんで、アパートの部屋に監視カメラがあるの?誰かが悪意を持って仕掛けた盗撮カメラじゃないの?そしてそもそもこの映像は何かトリックなんじゃないの?そーいや、不動産屋の挙動がなんかおかしくなかった?」と、

よもやこれは、心霊現象ではなく、何かヒトコワの可能性、、、もしかすると犯罪の隠蔽工作の痕を見つけてしまったってことでは!?という解釈の余地を残すのは、うまい構成と思いました。


ほんとうに映った!監死カメラ4

2:押入れの中を主観カメラで探索するやつ

なぜか、家から細かい物が盗まれていく、、、という怪現象に悩まされている人物の家にお邪魔した制作スタッフたちが、

「どうも、この押入れの中が怪しいぞ?」って、カメラを主観で回しながら、押入れの中の隙間に照明を当てて、押入れ内を捜索します、、、って、ぜったいコレ、バーンとドアップで何かが映ってビックリさせる系だよね!?と思ってましたよ、とうぜんそう思いましたよ、思っていたけど椅子から飛びあがっちまいましたよw。微妙にタイミングずらして不意打ちしてくるので、、、やられましたわ。


ほんとうに映った!監死カメラ4

3:透明人間と戦うやつ

いや、これですよ!「さすがにそれは嘘でしょーー?!」と思わず叫んでしまうトンデモ設定!なんと「人間の裸眼には写らない透明人間の姿を捉えることのできるカメラ」を韓国から入手した制作スタッフたち。さっそく、そのカメラを街角にセットしたら、、、

カメラに怪しげな影が映る!

でもその現場に駆けつけてみると、そこには誰もいない、、、

と思ったら「いてえ!誰かが襲ってきた!」と、男性スタッフの一人が悲鳴をあげ、見えない何かとの格闘が、、、

いや、いやいや、いやいやいや、これは別に「フェイクドキュメンタリー」と銘打ってる作品ではなかったですよね?失礼しました。この映像も、「本当か、フェイクか、判断するのはあなた次第!!」というお約束でしたね?ですからこの映像も、真偽は謎のまま、としておきましょう。

え?私?まあ↑このニュアンスの通り、「これはさすがに嘘でしょーー?!」と笑いながら叫んでしまいましたよ。もちろん、こーいう嘘くささも、『監死カメラ』シリーズの楽しみのひとつなので、私はこの透明人間のやつをめちゃくちゃ楽しみましたよ!気になる方はぜひ、ご自身の目で確認して、ご自身で「真か偽か」をぜひ判断してください!


ほんとうに映った!監死カメラ4

総括としては・・・

突然の自殺実行、ジャンプスケア、そして透明人間の出現と、、、刺激も強く、起こる事件も多彩になってきて、

第四弾にして、シリーズはどんどんノッてきている!

・・・とも解釈できますが、よくよく考えると、

悪ノリの感もある

と、捉えちゃう人もいるかもしれませんね。

このテイストが嫌いな人はいるかもしれない、というところはありますが、

まあ、この記事をここまで読んでくれた方は、たぶんこういうノリのホラーがお好きなものと推測しますwので、ぜひぜひ、お試しいただいてはいかがでしょう?!


ほんとうに映った!監死カメラ4

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