『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章レビュー集

『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章レビュー【第07回(チェックのおじさん/駅前のおばあさん/他...)】

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放送第7回について

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それでは『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章(=第1シーズン)放送第七回に登場した怪談のレビューを始めましょう!

今回もよろしくお願いします!

今回の放送第七回のゲスト怪談師さんは、

いまやすっかり有名な怪談師さんとなった、ぁみさんと、

ブラジル出身という珍しい出自の怪談師、水沫流人(みなわ りゅうと)さん、となります。

あらかじめ、総括的なことを申し上げますと、

この頃のぁみさんの怪談は、強烈なインパクトのものが多く、

この、放送第七回に登場した、「駅前のおばあちゃん」は、いまだに私の心に残る、傑作怪談です!

では、ひとつずつ、見ていきましょう!

廃マンション(紙舞さん)

white concrete building
Photo by mali maeder on Pexels.com

「廃墟に忍び込んでイチャイチャしていて、なおかつ、不思議な物音がしたら、男の子のほうが『おい誰かいるのか?出て来いよ!』と威勢よく物音がした方に向かっていく・・・」

というパターン、なんといいますか、

見事に「出る」フラグですよねーw

現代の欧米のホラー映画でも、仲間から外れた場所で、こそこそ、いちゃいちゃしているカップルは、

マスクをかぶった殺人鬼に、ブシャーとやられるのがお決まりですもんね・・・!

しかしこの「廃マンション」という話は、マスクをかぶった殺人鬼がバーンと出てくるわけではなく、

いかにも日本の現代怪談らしい、おとなしいが、不穏きわまりない、

人形ホラーに収斂していくのでした!

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チェックのおじさん(ぁみさん)

person laying in front of silver sedan
Photo by Lukas Žvikas on Pexels.com

前回の、放送第六回は、「柿くうな」など、

ドライブ怪談好きにはたまらない放送回となりましたが、

この第七回にも、切れ味鋭いドライブ怪談が入っておりますね、

それが、こちら、『チェックのおじさん』です!

この怪談は、私が勝手に名前をつけたところの、

「時間差怪談」ですね!

ナニかが出てくるのですが、時間が経過したあとに、第三者の指摘によって、

「実は、そのナニは、ずーーーっと、何日も、主人公と一緒にいたらしい(見えなかっただけで)」ということが、オチで判明する、というパターンです。

この怪談の場合は、ドライブ中に見た、異様なモノとの遭遇が、まず最初の怖いポイント、

なのですが、

本当に怖いのは、オチで、「実はその異様なモノは、ずーーっと車の中にいたんだよ」ということがわかる、

ところで、このハナシで、助手席に座っている「霊が視える女の子」って、以前のぁみさんの別の怪談に出てきた「ユカちゃん」と同一人物なのでしょうか?

霊を見抜いてくれる役回りが似てるので、もしかしたら、同一人物なのかなと・・・いかがでしょう?

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土地にまつわる怪談[1](水沫流人さん)

people walking on street near buildings
Photo by Aleksandar Pasaric on Pexels.com

こちらは、『怪談のシーハナ聞かせてよ。』の中では、かなり異色パターンかと思います。

東京の地名にまつわる「考察系」といいますか

「みんなが知っているあの町の名前には、そんなブキミな歴史があったのかー!」

と感じさせてくれる、トリビア系の話といいますか。

それにしても、ブラジルからの帰国子女怪談師さんというので、てっきりブラジルの怪談がくるのかと思ったら、ちょっと本番組では異色な「考察系」で理知的に固めてきたところ、意外性がありました。

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ダイニングバー(ぁみさん)

alcohol architecture bar beer
Photo by Pixabay on Pexels.com

この『ダイニングバー』という怪談は、実は、

別々の人に起こった、別々の怪異、二つの体験談が盛り込まれている、贅沢怪談でございます!

この日のぁみさんは、出し惜しみせず、怪談ネタの大判振る舞い、素晴らしいですね!

トイレで起こった怪異と、

シャッターの女の怪異、

二つの事件が、ひとつの怪談として一気に話され、

かつ、なんとなんと、

うまく水沫流人さんのハナシともつながってくるんですよ!

スタジオにいる皆さんも、「あ、うまく、ゲスト怪談師二人の話がつながった!」と、「ドヤ」っとした感じに一瞬なりましたよね?w

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土地にまつわる怪談[2](水沫流人さん)

time lapse photography of downtown
Photo by Ben Cheung on Pexels.com

東京の怖い地名考察シリーズ、第二弾、というところですね

東京の谷中にまつわるオハナシです

それにしても・・・怪談の中で言及されている「美術館」って、いったいどこなんでしょうね?

正直、「谷中にある美術館」と特定されている以上、検索すると、「おそらく、これじゃないかな?」と思荒れる美術館は絞り込めてしまうのですが、万一、ハズレていたら迷惑な話なので、無理に私も、特定はいたしません。「謎」のままにしておくのも、怪談ファンとしては、奥ゆかしい態度かと

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駅前のおばあちゃん(ぁみさん)

これは名作です!これは傑作怪談です!

私個人の思い出としても、

これこそ、怪談師ぁみさんの語りの手腕にほとほと惹きこまれるキッカケとなった怪談です

めちゃくちゃ怖くて、かつ、面白い怪談ですよね。

ハナシとしては、駅の改札にいた謎のおばあちゃんが、そのあと、自分にだけしつこく尾行してくる・・・という怪談

結果としては、このおばあちゃん、特に大きな実害はもたらさなかったはずなのですが、

なぜ、こんなに、オチが怖いんだろうw

たったひとつのセリフで、怪談を聴いている人を「ええー--?!」って震えあがらせた、超やり手の幽霊ですよねw

いやほんとに、これは名作ですよねー!!

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まとめ

さて、第七回の総括ですが、

怪談らしい怪談をしっかりと聞ける回ということで、満足度がとても高い回でしたね!

そして、この回でぁみさんの怪談に興味を持った人は、放送第9回を乞うご期待、というところです

まだぁみさんは第九回で再登場し、これまた強力な怪談を語ってくれますよー!

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※『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章は2024年6月現在、DVDはGEOにて貸出可能、放送第40回以降からはU-NEXTで動画配信中と確認できております。

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