前回に引き続き、カウントダウン形式で、『怪談のシーハナ聞かせてよ。』全放送怪談中のいよいよベスト3作品を紹介します!(尚、ランキングはあくまで私の個人的オススメ度となりますので、あくまで参考程度としてください)。
それでは、第3位の紹介です!
【解説】
誰かに映像化してもらえばハリウッド進出も可能なのでは、と思ったほど、打ち出しのよい御方が出てきて存分に暴れまわるという、モンスターホラー。
映画『イット/それが見えたらおわり』にも、こんなパターンのモンスター(というか、モンスター化した少女)がいましたね。詳細ネタバレは避けますが。
夜の体育館に一人でいるときに、かようなモンスターに追跡されるというシチュエーションの怖さもさることながら、ラフカディオ・ハーンに師事したのではと思わせるような、このモンスターの「先回り」能力が強烈です。
私としては、ラストに「助かった」と思ったところで、「もういっかい、バーンと、出て来るのでは??」と身構えちゃっていたくらい、追跡再登場について、執拗なモンスターなのでした。
続いては第2位の紹介となります!
【解説】
講評不可能な話!
話の内容自体、すなわち、体育館の倉庫に出てくるピエロの存在も、ブキミでは、あるのですが。
問題は、この怪談が吉田悠軌さんのところに舞い込んできた背景なのです。
いたこ28号さんの「ねじれる」以上に、この怪談は、放送で語ってはいけない禁断の怪談だったのではないでしょうか?!
何を言ってもネタバレになるので、これ以上、何も言えず。気になった方はぜひ、第20回放送分を見てください。
そして、「聴いてしまった者」どうし、今後の人生で何かが起こらないか、どきどきしながら、生きましょう!!
お待たせしました!第1位、私が選ぶ第壱章ベストワン怪談の紹介です!
【解説】
ちょっと玄人好みなベスト1になったかもしれません。
けれども私個人にとっては、この怪談との出会いこそ、第壱章における最高の出会いでした。
本作について、語りたいことは山ほどありますが、ありきたりな怪談と同じパターンを踏んでいるようで、「怖いほう」ではなく「いいハナシのほう」に、だんだん、だんだんズレていくところに、妙味があり。
実際にこれを体験されたのは、俳優の須藤為五郎さんということですが、そのお人柄が出ているかのような、
「この世ならざるもの」とのフシギな交流。
「いい意味」での、大どんでん返し。
後味として残る、言いようのない哀切感。
更には牛抱せん夏さんの語りのテクニックが心地よく、
聞いてしまったら忘れられない余韻を残し、アシスタント高田のぞみさんも号泣の回となりました。
怪談は「怖い」だけじゃない!こういう上品な傑作が登場する「怪談のシーハナ」は、本当に凄い!
※次回からは、記事を改めて、総合点ではなく「さまざまなテーマでの」ベスト10を、第壱章から選んで紹介していきます!
さまざまな切り口からのベスト怪談集:語り出しが巧い怪談10選
※『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章は2024年12月現在、DVDはGEOにて貸出可能、放送第39回以降からはU-NEXTで動画配信中と確認できております。