昨日の記事で紹介した田内学さんの『君のお金は誰のため』を読んだ後に、なんとなんと、バタイユのことを思い出すという唐突な閃きがあった。怒られますね、そんな接木の仕方、、、でも、思いついてしまったものは、思いついてしまったのだ。
つまり、田内学さんのこの本の話に、バタイユを強引に接木すると、たぶん、こうなる、
お金を回すことで「みんなが相互に仕事を持ち助け合う社会」が動くことになる、、、だが!人間のエネルギーはそれだけでは消費しきれず、経済上の蓄積は強烈な不均衡を生み、また「生産活動に従事するだけの人生」では人間の生きる力は消費しきれない。よって、恥ずかしがることはせず、犯罪や暴力にならないようなら、変な趣味とか無意味な遊びとかにもバンバンお金を使え、そして「生産とか社会貢献とかに直接は結びつかない」娯楽産業を貶めるな。もしかしたら、「本気でドカンと遊びに消費できる社会」が不均衡や戦争を回避できる鍵かもしれない、ということ。
そう考えると、私がホラー映画や心霊番組といった「なんの生産にも社会貢献にもならないコンテンツ」にうつつを抜かしボンボンとお金を払っていることも、経済上は望ましいこととして肯定されるのだ!、、、というのは、いくらなんでも我田引水にすぎるかなw
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バタイユ入門 (ちくま新書)