『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章レビュー【第19回(鉄の棒/位牌/他…)】

silhouette photo of person on stairs

放送第19回について

今回の記事では『怪談のシーハナ聞かせてよ』放送第19回のレビューを行います!ちなみに、DVDでは、この回からVOL4の収録分となっております↓


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さて、今回のゲスト怪談師は、洋介犬さんと国沢一誠さんです!

漫画家の洋介犬(ヨウスケン)さんはTwitter(x)での活躍も華々しい御方。私個人は、Twitterで見つけた「スフィーちゃん」シリーズの魅力に取り憑かれて以来のファンでございます。スフィーちゃんとは何かって?詳しくはたとえば以下ピクシブ記事など参照ください!

https://dic.pixiv.net/a/スフィーちゃん

国沢一誠さんはお笑いコンビ、ヒカリゴケ出身の怪談師さん、最近はYouTubeで大活躍中でごさいます!

https://youtube.com/@kuninojikan

それにしても、、、その国沢さんを紹介するにあたって、「以前、ちょっと売れかけてましたよね?」と切り込んでいったアシスタントせきぐちあいみさんの切れ味の凄まじさはさすがです!

国沢さんも「ええ、自分でいうのもナンですが、、、売れかけてましたね」と苦笑しつつの余裕の即返し、さすがでございました!

それでは、登場した怪談をひとつひとつ、みていきましょう!

霊感(上間月貴さん)

white concrete building
Photo by mali maeder on Pexels.com

「俺は幽霊なんか信じていないんだぜええええー」

とイキっている方が心霊スポットに乗り込んでみたらエラい目に合う、というのは、怪談の世界ではもはや定番ですが、

「わたし、霊感があるから、心霊スポットに行くとあなた達には見えないものが見えちゃうの、そこにシビれて!憧れて!」

と調子に乗っている人が心霊スポットに乗り込んでみたらエラい目に合う、というのは、いささか珍しい

もちろん、この人も、「私には霊が見えるの」と言っていたのは男子にチヤホヤされるのが気持ちよかったからであって、

たぶん幽霊などは見えていなかった、それどころか、そもそも信じていなかった人なのでしょう。

そしてこのハナシで凄いのは、怪談が終わった後のMCの狩野さんの爆弾発言。以前に以下の記事でも語ったことですが、↓↓↓

「(テレビに出てくる霊能者は)ぶっちゃけ、ほとんどがウソですよね?」という発言を、とっても楽しそうに話し始めるんですよ

これについては、隣にいたせきぐちあいみさんの「大丈夫なんですか?狩野さんいろいろ心霊系の番組にも出てますが・・・」というリアクションが正しいですよねw

こういうきわどい発言を天然でポンと投入できてしまう狩野英孝さんはさすが!ふつうの司会者なら忖度して言えないことを簡単に言ってのける!そこに痺れる!憧れるぅ!


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鉄の棒(洋介犬さん)

silhouette photo of person on stairs
Photo by Ali Arapoğlu on Pexels.com

洋介犬さんの『怪談のシーハナ』お初登場の語りにして、

私の思うところ、『怪談のシーハナ』史上において永遠に語り継がれるべき究極実話怪談のひとつ

「神隠しだった」と説明すると、そんな気もするし、

「幽霊のシワザだった」と説明すると、そんな気もするし、

「UFOのシワザだった」と説明すると、そんな気もするけど、

ラストの「鉄の棒」が出てきたところで、どんな説明も「奇妙奇天烈摩訶不思議」のブラックホールに飲み込まれる

まるで実話怪談世界の不完全性定理のごとく、「どんなパターンにも適合しそう」で、「どうあがいても、解釈を完成させられない」

真の意味での「ジャンル分け不能」怪談なのです。いやもう、この怪談の後味の奇妙さは空前絶後、、、!


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位牌(国沢一誠さん)

black and brown dslr camera
Photo by Dominika Roseclay on Pexels.com

それにしても、国沢一誠さんという怪談師さんの強さは、

声、でありんす

めちゃくちゃ聞きやすい、いい声をしております。さすがはお笑い芸人さんです!

怪談の内容としては広義の心霊写真モノですかね。でも、「写っちゃった」というだけのハナシではなく、何か背後にもっと因縁がアリそうなところが怖い

布団の中にいた女の子との遭遇が、まず伏線になっての、あの写真ですから、怖さ倍増です

どうも、悪意のあるモノではなかったようには思えますが。。。ともかく、正体が不明ですから、実害の有無についても、なんとも、わからない、そんな気味の悪い「曖昧さ」が残る怪談でした


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円盤(洋介犬さん)

beach echinoderm marine fauna outdoors
Photo by Pixabay on Pexels.com

この怪談については、ワタクシ、とっても気持ち悪いことを言っていいでしょうか、、、?

この怪談に出てくる「ホシガタのようなヒトガタのような跳ねてくるもの」って描写を聴いて、何やら思い当たることがあるのですよね、、、

つまり、

ワタクシ、子供の頃にしばしば、複数の「ホシガタのようなヒトガタのような跳ねてくるもの」に追いかけまわされる夢を見て、苦しんでいた記憶があるのです

いまだにトラウマになっている悪夢

それと、この怪談に出てくる「ナニモノカ」の造形が、似ているのは、

もちろん、偶然とわかってはいるのですがw

このように、自分の個人的な経験と、誰かが語る実話怪談がリンクしてしまう、いいしれない不気味さも、実話怪談を見る楽しみですよね


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あつい(国沢一誠さん)

cars ahead on road
Photo by Taras Makarenko on Pexels.com

これは、、、まるで、私の大好きなホラー映画、ファイナルディスティネーションではないですか!

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しかも、ファイナルデスティネーション2のほうのノリ!?

いいですねーぜひこうきてほしいものですねー

これも広義の心霊写真モノということになりますかね?

そして、この心霊写真の背景となっているテーマパークというのは、

フムフム、ははぁん、さては「あの」テーマパークかな!?


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まとめ

以上、放送第19回のレビューでした。

総括としては、

これまた、神回

というべき放送回だった、となりますでしょうか。特に『鉄の棒』は何度聞いても、ヤバいですよね

お!そして次回の第20回は、ついに「生ライブスペシャル」になりますね!これまた、レビューする側も楽しみですね!


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※『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章は2024年12月現在、DVDはGEOにて貸出可能、放送第39回以降からはU-NEXTで動画配信中と確認できております。

【第019夜】雪女に気をつけろ

https://www.irasutoya.com/2013/05/blog-post_6.html

夫「フシギだ。昔お前によく似た妖怪に山で会ったことがある」

妻「どんな話?」

夫「いや、その話を誰かにすると命はないとその雪女に脅された。だから話せない」

妻「話して。話しなさいってば。早く話して!早く!ヒヒヒ」

夫(‼︎こいつ絶対あの時の、、、話しちゃダメだ話しちゃダメだ!)

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美しい話だった筈の、小泉八雲の『雪女』が、ホラーコメディになっちゃいましたね

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雪女のほうから積極的に破局を狙ってきたわけじゃな

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現代っぽい雪女ですね。さっさとこの夫を抹殺して、もっと遊びたいんですかね?

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ホラーコメディとして、やりたいことは、わかる

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おお、ということは、今回の採点は?!

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1点

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【第018夜】クリスマスの殺人事件

person looking at the window
person looking at the window
Photo by cottonbro on Pexels.com

刑事「本件は、家宅侵入された住民が驚いて銃を撃ってしまった、正当防衛と思います。一つ謎なのは、犠牲者が一体どこから侵入したのか。戸締は厳重。唯一の出入口は煙突ですが人間が通れる広さではなく。まったくこの犠牲者、赤服で白ヒゲの老人、どこから、なぜ、家宅侵入などしたんでしょう」

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あははは!

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あははは!

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ふざけてますね

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サンタを誰も認知できず射殺してしまった世界か。世知辛いのお

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でもこれ怪談じゃないですよね?

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そうじゃ。こんなもん、1点じゃ!

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What is ‘Kaidan no Shihana kikaseteyo’?

‘Kaidan no Shihana kikaseteyo?’(怪談のシーハナ聞かせてよ) is a TV program in Japan. The title literary means “Tell us scary stories”. Every episode, they invited two scary-story-tellers. The storytellers tell the short scary stories. There are no movies, no special effects. Just oral stories.

The rule of this TV program is this: The guest storytellers must tell someone’s real experience. It means that the made-up stories are banned in this program. For example, the story that ”someone witnessed a ghost, and the storyteller interviewed the witness” is OK(even if the witness is somewhat doubtful). But the fictional ghost story is banned.

The exciting point of this program is the variety of guest storytellers. In this program, we can see a horror comic writer, a rial medium, an occult journalist and so on. Above all, this program is neutral about the existence of spirits and the occult, only to be a fun way to listen to scary stories.

『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章レビュー【第18回(紫の人/トッピング/他…)】

woman holding mirror against her head in the middle of forest

放送第18回について


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それでは、『怪談のシーハナ聞かせてよ』放送第18回のレビューを始めましょう!

この回のゲスト怪談師は、徳光正行さんと神薫さん。

そうです!いよいよ徳光さんがシーハナ参戦です!

そして「女医怪談師」こと神薫さんは、静岡県ご出身。

竹書房さんから『静岡怪談』っていうのを出してます。

なお、ついでながら、私はその中に入っていた『きゃっほーきゃっほー』というタイトルの怪談に出てきた、

「レプリカントみたいな動きをするモノ」のインパクトが忘れられません。この言語表現のユニークさ含めてですね!

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いっぽうの徳光正行さんといえば、ミル・マサカラスのイメージが強いですね

・・・ってあまりに細かすぎて誰にも伝わらない話はこれくらいにして、

それではこの放送回に登場した怪談をひとつひとつ、レビューしていきますね!

演説(上間月貴さん)

grayscale photo of man and woman walking on hallway
Photo by cottonbro studio on Pexels.com

とってもイヤーな雰囲気の会社の、

とってもイヤーな雰囲気の管理職が、

部下たちが見ている前でドンドン暗黒地獄に堕ちていくという、

なんだか『笑うせぇるすまん』みたいなハナシ


たのもしい顔

これはこれで、イヤーな観点かもしれませんが、

だん会社で上司にいじめられている人は、なんとなく胸のすくところもあるハナシなのかもしれませんね・・・

でもそれって、前半での上間さんの、「嫌な上司」の役作りが巧いからでもありますよね

まだ怪異が起こっていない日常風景のシーンから、私も聴いているだけで、

「このクソいやなオッサン、どうかなってくれないだろうか」とイライラしちゃいましたから、、、巧いですね


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左から(徳光正行さん)

utensil for japanese tea ceremony in room
Photo by Ryutaro Tsukata on Pexels.com

徳光正行さんの怪談を聴いていると思うのですが、

お父様のほうがまったく霊感がないから気づいていないだけで、つまり徳光家はオバケヤシキ状態なのではないですか?

このひとつの怪談の中だけでカウントしても、ずいぶんといろんなモノが出てきたことになりますよ!

それにしてもこの怪談に出てきたモノの中でもとりわけ、

「お母さん信じてくれなかったね」

の名セリフを吐いたヤツは、めちゃくちゃ怖くないですか?

すべてを見通して、煽ってきているかのような、謎の声、おそるべし


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紫の人(神薫さん)

black steel bells in shallow photography
Photo by David Bartus on Pexels.com

こういう怪談を聴いていると、つくづく、思うことがあります。

日本という土地で、怪異に遭遇してしまったら、

とりあえずお経を唱えましょう!

それにしてもこのハナシ、高田のぞみさんがまさに私の気持ちを代弁してくれる質問を投げかけてくれていましたね

そうなのですよ、私も、

「煙の色が紫色」というところの、「紫色」については、それこそ何かの意味があったような気がしてならない・・・

だがそれが、よくわからない

よくわからない「謎の部分」が残るからこそ、現代怪談である、ともいえるのですが

その前に、ハードロック好きとしては、この怪談を聴いていると脳内BGMは、やはり、あれになっちゃいますねえ、、、

ジミヘンのパープルヘイズ、、、


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トッピング(徳光正行さん)

close up shot of udon
Photo by Markus Winkler on Pexels.com

これは、広義の「ヒトコワ」ということになるのかな?

それにしても、不穏さ、という点ではシリーズでも随一のインパクトではないですかね。

いや、ヤバい、この怪談はヤバい、オトナならなおさら怖いと思います、なんだかわからないのに、この人間は明らかに何かおかしくて、ヤバい!

上間月貴さんのコメントがこの怪談のすべてを言い表していますね。

「現代怪談でもっとも怖い部類のハナシ」

ところで、これに登場する、謎のカップルのうちの女性のほう、

まさかまさか、第16回(怪談社スペシャル)で登場した、

「ネコちゃん」と同一人物である、などということはないですよね?!

まさかまさかの、実話怪談どうしの時系列リンク?まさかね。。。??


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浮気(神薫さん)

photo of woman covering face with her hair
Photo by Bennie Lukas Bester on Pexels.com

耳の穴から、ずるずるずるずると、とんでもないモノが出てきてしまうオハナシです

カテゴリーとすれば、これは呪術系怪談ということになりますかね

そして今回もまた上間さんのコメントが鋭くて、

「普通は相手の髪の毛を持っていって何か呪術をかけそうなところなのに、これは髪の毛を送り込んでくるという珍しいカタチですね」

という意味のことを仰っていますね、

ま、どちらにしても気持ち悪いハナシ


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風俗店の怪異(高田のぞみさん)

woman holding mirror against her head in the middle of forest
Photo by Tasha Kamrowski on Pexels.com

アシスタントのお二人が怪談語りにチャレンジする「私たちのシーハナも聞いてよ」シリーズについて、

高田望さんが、三回目のトライにして、ついに、

狩野英孝さんを「ビクッ」と驚かせることに成功しております!

よほど嬉しかったのか、そこで力尽きて、後半の展開は前後関係もすっ飛んじゃったみたいで散らかっちゃいますけど・・・

でも、確実に腕前が上がっているの、間違いないですね

怪談語りというのも練習すればどんどん上手くなるものなのだ、と、どこか前向きな気持ちにさせてくれる好企画なのではないでしょうか?!


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まとめ

以上、放送第18回のレビューでした!

今回は、『トッピング』といい、『浮気』といい、

「人間って怖い」と思わせてくれる、後味のわるーい話が多かったですね。

さて、次回は、いよいよ洋介犬さんがシーハナに参戦しますよ!


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※『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章は2024年12月現在、DVDはGEOにて貸出可能、放送第39回以降からはU-NEXTで動画配信中と確認できております。

『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章レビュー【第17回(エレベーター/真夜中の喝采/他…)】

anonymous person pressing button of lift

放送第17回について

この記事では『怪談のシーハナ聞かせてよ』第壱章、放送第17回のレビューを行いますが、

そもそもこの放送第17回については、皆さんの中に誤解があるかもしれませんので、その指摘から始めましょう!

まず、この第17回のタイトルは、「総集編+未公開映像スペシャル」

説明書きとしては、

この第17回までに放送された86本の怪談の中から、MCの狩野英孝さんとアシスタントのせきぐちあいみさん、高田のぞみさんが、それぞれ「特に怖かった怪談」二篇ずつを選んでくるという、振り返りの回

ということになっております。

それゆえ、特にDVDやネット配信でこの番組を見ている方は、

「なぁんだ、第17回は過去に登場した怪談の再放送かぁ。だったらスキップしてもいいかなー」

と思ってしまうかもしれません。

気を付けてください!なんとなんと、この第17回の中にも、新作怪談が紛れているのです!

しかも、そのうちのひとつ、ぁみさんの『エレベーター』は、これまた名作怪談!

「なぁんだ再放送回かぁ」とうっかりスキップして、この怪談をくれぐれも聞き逃さないようにしてください!


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エレベーター(ぁみさん)

anonymous person pressing button of lift
Photo by Kelly on Pexels.com

こちらが、問題の、ぁみさんが持ち込んだ新作怪談です。

こんな典雅な傑作が「総集編+未公開スペシャル」という放送回の中にわかりにくく紛れ込んでいるとは、なんとイヤらしい

それにしても、この怪談は怖い!実に怖い!

最初はヒトコワかと思ったのですが「実は・・・」って感じの後半展開に持ち込まれます。

「スマホを落としただけなのに」ならぬ、「エレベーターに乗せてあげなかっただけなのに」ってとこですかね

それにしても、このような作品がどうして、ぁみさんゲスト回の放送日には登場せず、

わざわざ総集編の中に紛れて登場したのでしょう?

もしや、あまり多くの人に聞かれたくない、何か特別なイワクつきの怪談なのでは!?とかとか!?

・・・まぁ現実には、単純に尺の都合でこの放送回にねじ込まれただけのかもしれませんが・・・


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真夜中の喝采(せきぐちあいみさん)

full frame shot of stadium
Photo by Pixabay on Pexels.com

「私たちのシーハナも聞いてよ」シリーズの、せきぐちあいみさん回となります。

内容的には、けっきょくなんだったのか、ちょっとモヤモヤした内容の怪談ですし、

正直、ぁみさんが『エレベーター』を放った後に、怪談についてはシロウトなアシスタントさんの怪談語りが続くというのは、せきぐちあいみさんにとってあまりに不利な構成と思いますが、

番組を放送回順にきちんと見てきた人なら、強く感じることがあります

そうなのです・・・せきぐちあいみさん、確実に、コツを掴んで、巧くなり始めているのです。。。!!


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まとめ

今回は、放送第17回に入っていた怪談二篇をレビューしました。

そしてそもそも、この放送回は「総集編スペシャル」。

MCとアシスタント二人がそれぞれ選ぶベスト怪談、という企画は、三者三様の怪談感が見えるようで面白かった!

怪談ファンの楽しみのひとつとして、「どれが『怪談のシーハナ』史上ベスト怪談はだと思うか」を互いに出しあう、なんて会話、楽しそうですよね


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『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章レビュー【第16回(都市伝説/ネコちゃん/他…)】

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放送第16回について

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この記事では、『怪談のシーハナ聞かせてよ』第壱章、放送第16回のレビューを行います

この放送第16回というのは、すなわち、

この番組の歴史で初めての『怪談社スペシャル』なのです!

上間月貴さんと糸柳寿昭さんのお二人の怪談をたっぷり聴ける時間として、『怪談社スペシャル』はこの後、定期シーズン企画となるわけですが、

今から振り返ればこの第16回がその「お初」でした!

それではさっそく、

この回に登場した怪談をひとつひとつ、見ていきましょう!

都市伝説(糸柳寿昭さん)

opened door
Photo by Erkan Utu on Pexels.com

考えてみれば、『怪談のシーハナ聞かせてよ』にて、

糸柳さん自らが怪談を語るのはこの回が初めてなんですよね!

そんな本怪談は、廃病院をめぐる、実に奇怪なオハナシ…

「有名な都市伝説によく似た話だな、、、と思わせておいて、途中からぜんぜん展開が違う」、というパターンですね!

そうなのです、

この怪談の体験者は、まことに有名な都市伝説「カルテを返してください」の筋書きをピッタリなぞった行動をとっていて、しかし、後半からおぞましい事件にリンクしていってしまうのです

最後に起きる陰惨な事故、これは実際、報道もされた事件とのですし、、、

それにしても、犠牲者の死に方の陰惨さは、『怪談のシーハナ』史上でも特筆モノじゃないですかね?

イタリアン・ホラー映画みたいな凄まじい猟奇性が

↓これとか、みたいな

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ネコちゃん(上間月貴さん)

black and white cat with tongue out
Photo by Guillaume Meurice on Pexels.com

ネコちゃん、、、

ネコちゃん、、、

ネコちゃんネコちゃんネコちゃんネコちゃん

という名前のとてつもなく変な女の子が暴れ狂うハナシ

、、、となると、当然、怪談の類型としては、

いわゆる「サイコな隣人」系のヒトコワかと思うのですが、

最後にひとつ、「腕」の怪異が起こるという奇妙なナゾが残ります、、、

最後に出てきた「腕」は、誰のものだったのか、そしてそれは、猫をめぐる事件とは、また何か別の原因がある怪異なのでしょうか?

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ゆうれい(糸柳寿昭さん)

shallow focus photography of railway during sunset
Photo by Albin Berlin on Pexels.com

陰惨さ、という点で、超絶な後味の悪さの怪談

ヤバすぎます、この怪談はほんとにヤバい

聴き終わって後悔するタイプでござんすよ

「お母さん」の心持ちを思ったら、とてもとても、いたたまれません。ということは後半の展開は、やはり、生き霊系と解釈すべきなのでしょうか??

まことに、この放送第16回ときたら。廃病院での惨殺やら、サイコ女子の悪趣味写真やら、そしてこの『ゆうれえ』の絶望感やらと、

手加減ナシのガチ怪談だらけ、それが怪談社スペシャル!

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刀(上間月貴さん)

photo of altar during daytime
Photo by Markus Winkler on Pexels.com

「甘い!」と言われるかもしれませんが、

それでも、こういう怪談を聴くと、

↓こんなふうに考えちゃいます、、、

日本の神様って、いいところありますねえ、

だって、

こうやって後日、御供物を持って謝りにいけば、意外と許してくれたりするじゃないですか。謝罪が通じるのは、いいなあって、、、

ああ、でも、そうねえ、

泣いても喚いても、お供えをしても謝っても、いっさい許してくれない「タタリ」の話というのも、日本怪談にはいくらでもあるので、

やはり、いちがいには言えませんかね、、、うむむ

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廃校(糸柳寿昭さん)

building windows with white wooden frames
Photo by Scott Webb on Pexels.com

来ましたね、

怪談社スペシャルの、まさにこれが、クライマックス!

この怪談はネタバレがいっさいできませぬ。まだ聴いたことのない人はぜひ聴いてみて、怪談語りの妙を味わってほしいです!

あえてひとつ、気になることをコメントするならば、

赤いランドセルの女の子はなんだったんだろう?

ってことですね、、、

正体がさっぱりわからないチョイ登場の女の子だったが、たぶんあれも、怪異の側の仲間だったと思うし、、、そうなると、、、

ずううううっと、ついてきていた、ということ?!ヒャーーーー!!

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まとめ

放送第16回の全体感想?

ううむ、率直なところ、

この「怪談社スペシャル」に対して何か余計なコメントをしても畏れ多いばかり!

というわけで、これ以上のコメントは、あえて、いれないことにします、

つまり、もはや後は「ご自身でぜひ見て、体感してください」ってところになります

※以下のDVDで視聴可能となります!

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『怪談のシーハナ聞かせてよ。第壱章』全333怪談リストに戻る


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『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章レビュー【第15回(線路沿い/海の絵/他…)】

underground train railway

放送第15回について

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それでは、『怪談のシーハナ聞かせてよ』放送第15回のレビューを始めます、、、が!

まず強調させていただきたい!

この回は神回だー!

神回なのですよ。ゆえにこの回をレビューするのは私もすでに楽しみで仕方ない

ですがゲスト怪談師の顔ぶれを見れば、この回が神回になったのも納得かもしれず

ゲスト怪談師は吉田悠軌さんと今仁英輔さんのお二人という、事実上の「とうもろこしの会スペシャル」なのであります!

このお二人のポテンシャルの高さが爆発する回でありますぞ!

それでは、ひとつひとつ怪談を見ていきましょう!

戦死(上間月貴さん)

red and blue plastic toy soldiers on brown surface
Photo by Ivan Samkov on Pexels.com

出だしは上間月貴さんによる

戦争に関する怪談から

太平洋戦争絡みの話は、なんとも、聴いているうちに重苦しく、物悲しくなってきてしまいますよね

それに、そもそも、

こういう怪談番組で「戦争怪談」を扱うのはリスクもあると思うんですよ。「聞きたくない」って人もいらっしゃるでしょうからね。『怪談のシーハナ』も、この回では、思い切って戦争怪談を出して来たのですね

そもそもよく見たら、この回の放送日は8月9日

終戦記念日が近い中での、番組としての心意気だったのかもしれません

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線路沿い(吉田悠軌さん)

underground train railway
Photo by Kaique Rocha on Pexels.com

キターーーーー!!

近年の傑作ホラー漫画『不安の種』に描かれていた内容とそっくりな怪異が、実話怪談界隈の証言の中に入り込んできたという衝撃展開

我々が雑誌やコミック本で読んでいるホラーな漫画に描かれているバケモノが、今夜もどこかで虚構の世界から抜け出して、現実の東京をさまよっていることが、ある、とでも、いうのだろうか!?

しかも、そのような「現実世界侵食」系の事件が、この怪談語りの中では豪華に二つ、ミックスされているわけです

ひとつめの怪談が「西荻窪駅と荻窪駅の間

ふたつめの怪談が「中野駅に向かって線路沿いに歩いている途中のコンビニが見えるところ

どちらも中央線の線路沿いで遭遇したモンスター(?)についての話

すなわち、

この怪談を聞いたら、中央線沿いの荻窪、中野辺りを夜歩くのがめっちゃ怖くなる!

自分も何かに出会ってしまうんじゃないかって

視聴者の日常に浸食してきそうな怖さがあるわけです!

解釈によっては、今敏監督のアニメや、ラテンアメリカ文学のような、「現実とオハナシが相互に浸食しあう恐怖」ともいえます、いやはや、たまらん傑作でごわす!

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窓の顔(今仁英輔さん)

a window scene in bengaluru
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唐突ながら、私、この『怪談のシーハナ聞かせてよ。』という番組を通じて、

今仁英輔さんの怪談を多数聞いているうちに、気づいたことがあるんです。喋ってよいですか?

それはすなわち、

この頃の『怪談のシーハナ』での今仁さんの怪談って、前置きも状況説明もすっ飛ばして、

いきなりクライマックスから始まることがありますよね?

本作もその例のひとつ、

「ヨシミさんはその夜も・・・」と突然始まってます、普通の怪談では「これはヨシミさんという方から聞いたお話なのですが…」とかから始まると思うのですが、今仁さんのこの手法、なるほど、いきなり事件の現場に放り込まれるような感覚がありますね

それでいて、この怪談は、加害者と被害者(・・・という言い方が正しいのかはともかく)の関係がくるりとひっくり返る、複雑な構成をしているわけで

構成といい、語り方といい、練りに練られた、これまた傑作怪談なのです!

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せんせぇ(吉田悠軌さん)

bedroom door entrance guest room
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なんとなんと、

「とうもろこしの会」吉田会長が語る、怖くて陰惨でしかしどーしても少し笑ってしまうところもあるという、

まさに「奇妙な味わい」のこの怪談も、この回、放送第15回に入っているのです。まことにこの回は神回だー!

満室になっているホテルに入って「どうしてもというなら、ひとつだけ、いわくつきの部屋が空いていますが・・・」と案内されるというお決まりの展開から、強烈な怪異が起こりますが・・・面白いのは、テレビの怪異の場面です

幽霊がテレビをジャックしたのか、それとも幻術の類だったのか、、、。ともかく、深夜テレビに映っているアイドルの映像に異常が起こり始めるという、なんともモダンな攻め方をしてくるホテル怪異

それにこの怪談・・・どこかエッチなのですよ

ふざけているわけでなく、これは日本怪談を語る上で大事な点と思っていて、

もともと古典怪談以来、日本の怪異とはどこかで「淫靡」な事件とセットで現れるところがあります

この怪談は、テレビという機械を使うモダンな見た目をしていて、なかなか古典怪談の伝統に誠実、ともいえるわけで

怪談と淫靡

・・・そういえば、吉田悠軌さんが、テレビに映っているアイドルの映像のマネをするところのしぐさ、手のしぐさがなんだかかわいいですよね!

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海の絵(今仁英輔さん)

mountain under blue sky polaroid
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ふと気づけば、ホテル怪談2連発ですね!

そしてこの今仁さんのホテル怪談も、忘れがたいインパクトの傑作怪談なのです

とりわけ、途中で出てくる

「やめて」

というナゾの声の出どころとか、奇妙な点が多いハナシです!もしかすると複数の怪現象が並行で起こっていたんですかね?

絵の中の女が迫ってきたり、かと思えばそれとばそれとは関係ないナニモノかの声がしたりと、

『線路沿い』につながる、現実とオハナシの混交のハナシとも解釈できますよね?!

絵の中の世界と、ホテルの部屋とがつながったという、異次元系のハナシとでもいうか

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まとめ

さて、こうしてみてきました、放送第15回、

かえすがえすも、

神回でございます!

そして吉田悠軌さんと今仁英輔さんが実に活き活きと大活躍する好回ですよね

その他に、もうひとつ、ぜひ注目してほしいことがありまして、

怪談のひとつには正式にはカウントされていないのですが、今仁英輔さんの『海の絵』が終わった後の解説中に糸柳寿昭さんが語る「ダンガンババア」のハナシは、ぜひ聞いてほしい!

この「ダンガンババア」は隠れ名怪談と思います!

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『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章レビュー【第14回(セーターの女/真夜中の来訪者/他…)】

black camera recorder

放送第14回について


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それでは・・・『怪談のシーハナ聞かせてよ』第壱章の放送第14回のレビューをやっていこうかと・・・思うのですが・・・

ううむ・・・

ついにこの回がきてしまいましたか

レビューを書くのも、どこか気が重い、というのも、

この回に登場した住倉カオスさんの持ってきた怪談が、どうも苦手なのです

苦手というのは「これはガチでヤバい奴だ!」と私の第六感がガンガンと緊張するので、とても冷静に話せないのですよね

怪談をたくさん聞いてきた私も、この回の『セーターの女』だけは、冗談抜きで怖がっております、この怪談ばかりは不穏すぎて深掘りできない、、、!

しかし「『怪談のシーハナ』登場全怪談レビューをやる」のがこのブログの目標

よし、気合を入れて、、、

やりましょう!

不幸(上間月貴さん)

この第14回は一発目の怪談からまさに暗黒回

上間月貴さんが、『怪談のシーハナ』史上でも指折りのアトアジの悪さたる、このはなしをいきなりぶつけてきます

土地にまつわる因襲モノといいますか、

横溝正史原作映画の世界に通じるような、「たたりじゃー!」な怪談

これは、しきたりのいろいろと伝わる古い家に住んだことのある人なら、なおさらわかる恐怖でしょうね

はい、私も先祖の古い家を持っていた家筋だったので覚えがありますよ、ああいうのはね、、、

それにしても、

日本の「土地にまつわるタタリ」系の怪談って、どうしてこう、オーバーキルな展開に向かうんでしょうね、、、!

もしかすると、「タタリ」の側も、人間の側に思い知らせるためにどーしても派手なオーバーキルになりがち、なのが、日本の「タタリ」の特徴なのかも

そもそも、露骨なまでのオーバーキルでないと、「タタリ」と誰も気づいてくれないかもしれないわけですからね・・・


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セーターの女(住倉カオスさん)

gray concrete tomb
Photo by Brett Sayles on Pexels.com

おお、ついにこの怪談がきてしまった・・・

はっきり言いましょう、怪談大好きな私ですが、

この怪談だけは、聞いて「これはマジでヤバいやつでは!?」と慄き、引いてしまいましたぞ

これ、もとになっている事件は、知っている人は知っている、日本の猟奇的殺人事件の中でもなかなか有名なハナシらしいですね

で、その事件の後日談を取材に行った住倉カオスさんが撮影した映像に、あるモノが写ってしまったというハナシなわけですが、、、

その「モトネタ」の秩父の事件のほうを私も調べてみたのですが、既にもう、めちゃくちゃ怖い怪異現象の報告まみれでして

深掘りすると禍々しい話がどんどん出てくるので、、、調べているだけでマズいんじゃないかと嫌な予感がして、やめました、、、

というわけで、これ以上、語れないです。あとはもう、ぜひ、『怪談のシーハナ聞かせてよ』第14回をご自身で見ていただくか、秩父貯水槽殺人事件をご自身で調べてください、、、ただし検索で何が出てきても自己責任で!


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真夜中の来訪者(田原薫さん)

white metal cart inside room
Photo by Rene Asmussen on Pexels.com

上間月貴さんと住倉カオスさんが凄まじい暗黒怪談を持ってきた後に、田原薫さんがこれを持ってきてくれると、なんだか異様なまでに安心するのは錯覚でしょうかw?

だってこれも、普通に考えたらめちゃくちゃ怖い話のはずなのに、

前の住倉カオスさんの話があまりに重すぎたからw

それにこのハナシ、後半の展開、実は、いいハナシとも捉えられますよね?

出てきた幽霊(あるいはこれは生き霊?)に毅然と対応することで自分を貫いた人な話、

すなわち、

前を向いて生きることを後押ししてくれるような、元気の出る怪談です!


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心霊映像の編集(住倉カオスさん)

black camera recorder
Photo by Donald Tong on Pexels.com

ほらほら、こういうことですよ!

さっき、『セーターの女』についてのレビューで、「この怪談は深く関わっちゃいけない気がする」と言いましたが、

住倉カオスさん自身が『セーターの女』取材後に、こんなにまで執拗な怪現象に襲われているわけです

やはり、この怪談はダテなものじゃない

それにしても、、、

どちらかといえばこの怪談に出てくる映像入りDVDを購入した消費者の皆様に、いったい何が起きていたのか気になります

封も開けずに返品してきたひとが続出ということは、感受性の強い方がこのDVDを買ったら、何かしらは感じたか、見えたか、、、ということになりますよね

なんという映像を世の中に出版してしまったのだ!


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白蛇(田原薫さん)

close up of snake
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唐突ながら、この第14回を見ていて、つくづく思うこと

怪談を人前で語ってみたいという方は、田原薫さんの語りをマネするのがとてもよい練習になるのでは?

田原薫さんって、特にまだ怪異が起きていないうちからの、この「気持ち普通の会話よりもゆったりめ」な語りのスピードで、すでになんか怖いですからねw

ベースの語りのスピードがややゆったりで、そこからフッと一呼吸間を置いたり、いきなり擬音を入れておどかしてきたり、緩急のつけ方にたぶん相当なこだわりを持っている方とお見受けする!

怪談語りに興味ある方こそ、ぜひ、細かいところまで観察したい語りではないでしょうか?


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まとめ

放送第14回の総評としては、

シリーズ中屈指の暗黒回!という一点でしょう!

とはいえ、暗黒回と言っているのは「怖さのレベルがハンパない」という意味であって、

神回のひとつであることには違いありませんね、これは

そして次回の第15回には、中央線高架線下の、あのハナシが登場しちゃいますよ!この前後の「シーハナ」は、しばらく神回が続きますぜ!


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『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章レビュー【第13回(ベルリンのクラブ/林間学校/他…)】

man wearing black waistcoat and white tank tops standing near a mural

放送第13回について

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では、始めましょう、

このページでやるのは、『怪談のシーハナ聞かせてよ』第壱章の放送第13回のレビューとなります!

そうです気づけばもう13回目です。

皆さんは林間学校の思い出って何かありますか?

何か怖い話とか、不思議な話とか、ありましたか?

時折思うことですが、日本の怪談文化を支えている生涯イベントのひとつが、林間学校やら修学旅行やら、ではないですかね?

怪談が語られる場というだけでなく、

怪談が生まれる場でもあるところの、林間学校。

今回はまさに、そんな林間学校を巡る怪談がひとつ登場しますよ!

放送第13回のゲスト怪談師は、DJ響さんと、泉ゆうこさん

それでは、登場した怪談をひとつひとつ見ていきましょう!

雨宿り(上間月貴さん)

green leaf plants
Photo by Irina Iriser on Pexels.com

そうでした、この第13回にはとても大事な展開があります!

怪談社のお二人の名前が、

現在も使われている「上間月貴さん」「糸柳寿昭さん」に変わった回なのです

一種の記念回と言ってもいいですね!

これはレビュー書く側にも助かります

放送第12回までは、「紙舞さん」と呼んでいたけど、事情を知らない人には「紙舞さんって誰?」なハナシでしょうしw

※仕方ないんですよー、この時までは上間さんのお名前は「紙舞さん」だったんですよー

それはともかく

名前が「上間月貴さん」になってからの怪談一発目、「雨宿り」です!

こちらは、子供の目線から見た不思議なオハナシというところですね。雨の中の公園というシチュエーションが心に響きます

怖いようで、最後には、なんとも切なく感じられる怪談なのでした

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タンスの中の異物(DJ響さん)

goldfish inside the aquarium
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禍々しいことこの上ない恐怖の体験のオハナシ

けっきょく怪異の正体は判然としないままですが、

なにやらとてつもなくヤバいナニモノかであった、ということだけはビシビシと伝わってくるのです

語り手の女の子は無事だったみたいですが、ペットの金魚が全滅していたって・・・そうとうな怪異が相手だったんでしょうね

よもやラヴクラフト系レベルのヤバい邪神が相手だったとか!?

日本の古いタンスを媒体にして復活をめざしているクトゥルフ・・・?!

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旧鹿路トンネル(泉ゆうこさん)

view of tunnel
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「具体的な場所は伏す」ことの多い『怪談のシーハナ聞かせてよ。』にあって、珍しく場所がかなり明確に述べられる怪談

まあ、それをいうと、

この放送第13回に登場した『タンスの中の異物』も、東京都葛飾区と明確に表現されていた珍しいケースだったわけですが

でもこの怪談、「ある意味」いちばん怖い、というか、困るというのは、、、狩野英孝さんもおっしゃっていたとおり、、、

何か知っていそうなので、助けてくれるキャラなのかと思いきや、けっきょく何もしてくれなかった「おばあちゃん」なのですw

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ベルリンのクラブ(DJ響さん)

man wearing black waistcoat and white tank tops standing near a mural
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ベルリンという都市の来歴を語るような、壮大なスケールの怪談でした

私はベルリンへは行ったことがありませんが、こんなに禍々しいことが起こりがちな都市だというなら、怖いもの好きとしては垂涎な町なのかもしれず、、、

そしてとりわけ私としてはこの怪談、

クラブの天井」のところがめちゃくちゃ怖かったです・・・

しばらく天井が高い建物に入った時、上を見るのが不安になっちゃいました

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林間学校(泉ゆうこさん)

back view of a person walking on a forest path
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きましたね!

そうです、きましたよ!

泉ゆうこさんの『林間学校』でございます!

完全に女子どうしの世界のハナシなので、男子の視線がまったく入らない怪談ですが

それにしても、、、

この年齢の女子って、やっぱり、そんなに、こっくりさんとかエンジェルさんとか、やっているもんなんでしょうか?

でもこの怪談、すごいな、と思うのが、

体験者である少女時代の泉ゆうこさんが怪異に対して怖気づかず、めちゃくちゃ勇敢に対峙しているところですね

なんか、とっても元気になる怪談と感じましたが、いかがでしょう?

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まとめ

『怪談のシーハナ』には、何度か、「やけに神回が連続する時期」が波のように訪れる気がするのですが、

この第13回前後はヤバいクオリティコンボです!

第12回でぁみさんと丸山政也さんがあれだけの怪談を連発した直後の回が、このクオリティなのですから、

つくづく、この番組はおそろしい

そして、この次、第14回には、

ついに住倉カオスさんが「あのネタ」を持ってきちゃうわけですからねえ、、、

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