放送第14回について
怪談のシーハナ聞かせてよ。3 [DVD]
それでは・・・『怪談のシーハナ聞かせてよ』第壱章の放送第14回のレビューをやっていこうかと・・・思うのですが・・・
ううむ・・・
ついにこの回がきてしまいましたか
レビューを書くのも、どこか気が重い、というのも、
この回に登場した住倉カオスさんの持ってきた怪談が、どうも苦手なのです
苦手というのは「これはガチでヤバい奴だ!」と私の第六感がガンガンと緊張するので、とても冷静に話せないのですよね
怪談をたくさん聞いてきた私も、この回の『セーターの女』だけは、冗談抜きで怖がっております、この怪談ばかりは不穏すぎて深掘りできない、、、!
しかし「『怪談のシーハナ』登場全怪談レビューをやる」のがこのブログの目標
よし、気合を入れて、、、
やりましょう!
不幸(上間月貴さん)
この第14回は一発目の怪談からまさに暗黒回
上間月貴さんが、『怪談のシーハナ』史上でも指折りのアトアジの悪さたる、このはなしをいきなりぶつけてきます
土地にまつわる因襲モノといいますか、
横溝正史原作映画の世界に通じるような、「たたりじゃー!」な怪談
これは、しきたりのいろいろと伝わる古い家に住んだことのある人なら、なおさらわかる恐怖でしょうね
はい、私も先祖の古い家を持っていた家筋だったので覚えがありますよ、ああいうのはね、、、
それにしても、
日本の「土地にまつわるタタリ」系の怪談って、どうしてこう、オーバーキルな展開に向かうんでしょうね、、、!
もしかすると、「タタリ」の側も、人間の側に思い知らせるためにどーしても派手なオーバーキルになりがち、なのが、日本の「タタリ」の特徴なのかも
そもそも、露骨なまでのオーバーキルでないと、「タタリ」と誰も気づいてくれないかもしれないわけですからね・・・
怪談のシーハナ聞かせてよ。3 [DVD]
セーターの女(住倉カオスさん)
おお、ついにこの怪談がきてしまった・・・
はっきり言いましょう、怪談大好きな私ですが、
この怪談だけは、聞いて「これはマジでヤバいやつでは!?」と慄き、引いてしまいましたぞ
これ、もとになっている事件は、知っている人は知っている、日本の猟奇的殺人事件の中でもなかなか有名なハナシらしいですね
で、その事件の後日談を取材に行った住倉カオスさんが撮影した映像に、あるモノが写ってしまったというハナシなわけですが、、、
その「モトネタ」の秩父の事件のほうを私も調べてみたのですが、既にもう、めちゃくちゃ怖い怪異現象の報告まみれでして
深掘りすると禍々しい話がどんどん出てくるので、、、調べているだけでマズいんじゃないかと嫌な予感がして、やめました、、、
というわけで、これ以上、語れないです。あとはもう、ぜひ、『怪談のシーハナ聞かせてよ』第14回をご自身で見ていただくか、秩父貯水槽殺人事件をご自身で調べてください、、、ただし検索で何が出てきても自己責任で!
怪談のシーハナ聞かせてよ。3 [DVD]
真夜中の来訪者(田原薫さん)
上間月貴さんと住倉カオスさんが凄まじい暗黒怪談を持ってきた後に、田原薫さんがこれを持ってきてくれると、なんだか異様なまでに安心するのは錯覚でしょうかw?
だってこれも、普通に考えたらめちゃくちゃ怖い話のはずなのに、
前の住倉カオスさんの話があまりに重すぎたからw
それにこのハナシ、後半の展開、実は、いいハナシとも捉えられますよね?
出てきた幽霊(あるいはこれは生き霊?)に毅然と対応することで自分を貫いた人な話、
すなわち、
前を向いて生きることを後押ししてくれるような、元気の出る怪談です!
怪談のシーハナ聞かせてよ。3 [DVD]
心霊映像の編集(住倉カオスさん)
ほらほら、こういうことですよ!
さっき、『セーターの女』についてのレビューで、「この怪談は深く関わっちゃいけない気がする」と言いましたが、
住倉カオスさん自身が『セーターの女』取材後に、こんなにまで執拗な怪現象に襲われているわけです
やはり、この怪談はダテなものじゃない
それにしても、、、
どちらかといえばこの怪談に出てくる映像入りDVDを購入した消費者の皆様に、いったい何が起きていたのか気になります
封も開けずに返品してきたひとが続出ということは、感受性の強い方がこのDVDを買ったら、何かしらは感じたか、見えたか、、、ということになりますよね
なんという映像を世の中に出版してしまったのだ!
怪談のシーハナ聞かせてよ。3 [DVD]
白蛇(田原薫さん)
唐突ながら、この第14回を見ていて、つくづく思うこと
怪談を人前で語ってみたいという方は、田原薫さんの語りをマネするのがとてもよい練習になるのでは?
田原薫さんって、特にまだ怪異が起きていないうちからの、この「気持ち普通の会話よりもゆったりめ」な語りのスピードで、すでになんか怖いですからねw
ベースの語りのスピードがややゆったりで、そこからフッと一呼吸間を置いたり、いきなり擬音を入れておどかしてきたり、緩急のつけ方にたぶん相当なこだわりを持っている方とお見受けする!
怪談語りに興味ある方こそ、ぜひ、細かいところまで観察したい語りではないでしょうか?
怪談のシーハナ聞かせてよ。3 [DVD]
まとめ
放送第14回の総評としては、
シリーズ中屈指の暗黒回!という一点でしょう!
とはいえ、暗黒回と言っているのは「怖さのレベルがハンパない」という意味であって、
神回のひとつであることには違いありませんね、これは
そして次回の第15回には、中央線高架線下の、あのハナシが登場しちゃいますよ!この前後の「シーハナ」は、しばらく神回が続きますぜ!
怪談のシーハナ聞かせてよ。3 [DVD]
※『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章は2024年12月現在、DVDはGEOにて貸出可能、放送第39回以降からはU-NEXTで動画配信中と確認できております。