ちょっと面白いかもしれない試み。
スタエフでライブ配信をしながら、手元で個人ブログの怪談レビュー記事を「ひとりごとを言いながら」執筆していき、「こういう文章はどうですかね?それともこうしましょうか?」と話しながら記事を仕上げて、最後に記事自体も公開、という放送をやってみました!
出来上がったのは、怪談番組『怪談のシーハナ聞かせてよ。』放送第七回の視聴レビュー記事となりました!以下で公開しております!
↓↓↓
特にホラー・怪談系好きのための『古今東西SF名作(迷作)ガイド』
ホラー好き出身である管理人が古今東西の名作(迷作)SF映画・SF文学を紹介するブログ
ちょっと面白いかもしれない試み。
スタエフでライブ配信をしながら、手元で個人ブログの怪談レビュー記事を「ひとりごとを言いながら」執筆していき、「こういう文章はどうですかね?それともこうしましょうか?」と話しながら記事を仕上げて、最後に記事自体も公開、という放送をやってみました!
出来上がったのは、怪談番組『怪談のシーハナ聞かせてよ。』放送第七回の視聴レビュー記事となりました!以下で公開しております!
↓↓↓
[st-kaiwa1]死ぬつもりで崖から飛び降りたのに。水に沈んでいく途中、笑顔の子供たちが何人か現れ、俺を水面に持ち上げてくれた。
昔あそこで川遊び中の子供が何人も水難事故にあったと後で知った。
生きたくて生きられなかった子供達が大人の俺を助けてくれたのか。恥ずかしい。俺、がんばって生きるよ。
あれ?この作者がたまーにやる、「微妙にイイ話」シリーズですね
しかし、この作者の「イイ話」系って、なんか疲れたオトナの味が強すぎて、いささか、怖いんだよな
あーたしかに。なんか、作者自身が疲れている時に書いたんじゃないかって感じがして、作者の精神状態が気になっちゃいますよね。しかもこの作者、この怪談に添えた言葉が、「今日は月曜日ですから、元気の出る怪談にしましょう」でしたからね
げえ、怖い怖い!その但し書きのほうが怪談内容より遥かに不穏じゃ!なんなんだこの、余計なことにばかり心配を拡散させてくる怪談は!採点は1点じゃ!
[st-kaiwa1]ある父子が散歩中、草に埋もれている歯車を見つけた。
近づくと歯車がクルリとこちらに向き直る。そこには鬼のような恐ろしい顔が!その「顔つき」歯車は走り去って行った。
子「鬼太郎で見たことがあるよ、あれは妖怪おぼろぐるまだよ!」
父「だとすれば近代的な装置に進化し始めてやがる!」
なんとなんと!『ゲゲゲの鬼太郎』の敵キャラの位置付けで有名な妖怪、おぼろ車の登場ですね!
もとがメカメカしい妖怪じゃからな、SF風味にしおったわけじゃな
のちにこのブログ管理人のお家芸となる「妖怪呟怖」、この頃から始まったんですねー
でも、ぶっちゃけ、荒削りで、ヒネリがない。妖怪ネタを使いこなす道もまだまだじゃのう。という戒めを含めて、採点は、1点じゃ!
[st-kaiwa1]テーブルの上に置いておいた小さな鍵。
ある日ふと見ると、指先に乗るくらいの小さな、青いドレスを着た女の子がテーブルによじのぼり、それを取ろうとしている。、、、不思議の国のアリス!?
イギリス文学の世界を使ってきましたね!これは、古典文学出身のドン・キホーテの旦那としては、親近感湧くんじゃないですか!?
お前だってスペイン文学の古典から出てきたカラダということでは同じはずじゃがな、サンチョ・パンサよ
このブログ管理人、『不思議の国のアリス』好きなんですね。よくネタとして使いますね
でもさ、、、ヒネリも何もないよな、これ、、、。とうてい、高得点はくれてやれないのう。1点じゃ!
[st-kaiwa1]霊感があるという新任教師、モンスターペアレントとして有名な方が怒鳴りこんできたとき実に冷静に対応。先輩「どうしてあんなに落ち着いてたの」「あの人の背後にあの人のお母さんが憑いているのが見えてしまい、そちらばかりが気になって、、、」モンペにモンペが憑いていたのだ
モンスターペアレントをキーワードにした創作怪談ですね
これもったいないよな。「モンペ」というのが「モンスターペアレント」の略だって、すぐわかる人は少ないんじゃないかな?
あーたしかに。「モンペ」なんて言い方、ないわけでもないですが、一般的かというと、そーでもないですよね
外国語学習好きを標榜する作者が言葉の選び方でコケているのは致命的じゃな。採点は1点じゃ
[st-kaiwa1]ある田舎町のロシア正教会。明治以来弾圧や差別を受けながら代々日本人司祭が守ってきた。
ある夜、歌声が響き大量の影が海から上陸。
「ついにきたか!」
司祭は吸血鬼退治道具を手に飛び出した!
あれは日露戦争戦死者?
なぜこの町にロシア正教会が100年間置かれていたのか町民たちは理解した
なんとこれは珍しい!ロシア正教の世界観を使った創作怪談ですね
このブログ管理人はロシア語にも執心なのでこういう話もやりたがるわけじゃな
この創作怪談が投稿されたのは2021年の9月。その後に起こったロシアのことを考えると別の感慨がありますねえ
そうじゃが、しかし、怪談としてはなかなか平凡じゃよな、、、採点は1点じゃ
いま、この記事を読んでいる『怪談のシーハナ』ファンの方が、考えていることを、言い当ててみせましょうか?
「え?放送第24回って、せきぐちあいみさんが罰ゲームで心霊スポット突撃ロケをやらされる、お遊び回みたいなもんじゃなかったっけ?この回についても、怪談レビューやるの??」と
もしや、お忘れですかね?
この回にも、ちゃんと新作の怪談が三つ登場することを!
まずは上間月貴さんがオープニングでひとつ怪談を披露し、その後で、心霊スポット突撃中のせきぐちあいみさんをさらにビビらせるために、吉田悠軌さんが二本、怪談を披露するのです!
しかも、この吉田悠軌さんの二本立ては、心霊スポットの現地、屋外の世闇の中での語りという最高のシチュエーション!
視聴しているほうも、背後に何か映っていないかとソワソワ気になる回なのです!
放送の概要欄を見て、「なんだ、この回は屋外での企画モノかぁ、怪談を語る回じゃないのかぁ」とスキップしてしまった人は、ぜひあわてて遡ってみてください!
しかも吉田悠軌さんが放つ怪談二本立てのうちのひとつ、「ある海岸での出来事」は、シリーズ中でも指折りの名怪談と思ってますよ!
それではひとつひとつ、怪談をレビューしていきましょう!
なんとなんと、関係者のすべての時計の針に干渉してくるという、
スタンド能力のようなものを持った怪異の登場です!
心霊スポットに出かけて、そこで不思議な体験をするのだが、
むしろその後、家に帰ってから、もっと凄い現象に襲われる、、、というパターンは多い。
ですがそんなパターンの中でもこの怪談に出てきたモノはとびきりに危険なヤツですな
ちなみに、この怪談が終わった後のトーク時間で語られた、「心霊スポットから帰ってきた後に、何か異変があったとしても、それに気づかなければ怪談ではない」っていう見解、なんか哲学的で面白かったですね
祟りがあっても、食らった本人が認識してくれなければ、意味がない
それゆえか、この怪談に出てくるような、時計に干渉したり留守電に干渉したりして、わかりやすいアピールをしてくる奴らも出てくる、とか
心霊側も人間に気づかれたくて、アピール方法を過激化させてしまうのが21世紀なのかもしれません・・・
きましたね!問題の怪談がコレとなります!
これ、呪われた机を供養のために海岸で火をつけて燃やしにいく話なんですね。これを夜の心霊スポットの海岸で話すって、めちゃくちゃ怖い!ぜひ、私も現場で聞きたかった!
この第24回の吉田悠軌さんは、心霊スポット突撃に向かう前のせきぐちあいみさんをビビらせるために呼ばれたわけですが、見事、その役割を果たしてますよね
夜の海岸での屋外ロケと聞いて、このハナシをもってくるとは!
それにしてもこの怪談、いわゆる「大声で驚かす」系なんですが、そのタイミングが、怪談の始まりでも終わりでもなく、めちゃくちゃ不意打ちのところなんですよね。初回に聞いた時は私もビビりました
これも心霊スポットに乗り込む直前に、気分をあげるため(さげるため?)に吉田悠軌さんが披露してくれるハナシです
しかし、この怪談については、
知っている人は、どこのホテルのハナシか、わかっちゃいますよね?
はい、これはおそらく、千葉県の有名な、あのホテルのハナシでしょうね
うっすら立っている幽霊とか、道を歩いている幽霊とかもじゅうぶん怖いですけど、この怪談に出てきたような、意味不明な動作をひたすら永久的に繰り返している幽霊ってのも怖いですよね・・・
しかもこの怪異、けっきょく、
問題になった殺人事件と関係があるのかもわからんのですよ・・・
なんとなく関係ありそうだけど、ないのかもしれない、という曖昧なヤツでしたね。その曖昧さがすげー怖かった
冒頭で言った通り、この第24回で語られる怪談三つは傑作揃いなので、
「おあそび回」と思ってスキップするのはもったいないっ!
私としてはむしろ、普段の「お寺」から飛び出して、屋外で怪談をやることにしてみたチャレンジ回と思っています。また今後もやってほしいですね
でも、やはり、この回の主役は、せきぐちあいみさんですよね。心霊スポットに一人潜入して、めちゃくちゃパニックになって・・・ご本人には悪いけど、とてもオモシロかった!
だけど、この企画・・・ぶっちゃけ、後半はもう、せきぐちさん、マジで怒ってましたよね?
後日の放送回となりますが、このロケに同行して「盛り上げる」怪談を複数披露してくれた吉田会長に対して、
、「ロケの時、『なんでこいつがいるんだよ』と思った」って、怒ってましたからね・・・
※『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章は2024年12月現在、DVDはGEOにて貸出可能、放送第39回以降からはU-NEXTで動画配信中と確認できております。
[st-kaiwa2]難病から奇跡的に復活したオレ。
退院日、病院から出た途端にトラックが突っ込んできて轢かれかけた!
運転席には大きな鎌を持った髑髏顔の男。
「お前は病で死ぬ筈だったのに、オレのミスでうっかり生かしちまった。ミスが発覚する前に絶対消してやるかんな!」
お前のミスだろうが!しらん!
なるほどのう!これには笑った!
死神をテーマにした、落語だかコントみたいですね
「トワイライトゾーン」とか「世にも奇妙な物語」あたりに出てきそうな話でもあるな
それでいて、死神が執念をもって殺しにやってくるとなると、なかなか怖くもありますね
これは、なかなか、いいんじゃないかな?採点は40点
[st-kaiwa1]小学校の修学旅行の朝。
旅館の方が冷蔵庫を開けるとカチカチに凍ったブキミな怨霊が入っていた。
生徒たち「昨夜、そいつが僕たちの部屋に出たんだけど、『おばけなんてないさ』の歌の二番の通りにやってみたんだ」
たぶん旅館の呪いを解いた快挙と子供らを賞賛できる
これはかの有名な「こどものうた」の二番じゃないですか!
またしてもパロディ路線か
「おばけなんてなーいさ、おばけなんてうーそさ」
「ねぼけたひとがみまちがえたのさ」とな。うむ、なつかしいのお
なつかしいですねー
うん、なつかしい!しかしこの創作怪談、なつかしいけど、だからなんだというのかな?採点は1点
[st-kaiwa1]恐怖政治が敷かれた小さな島国で、政治活動家が自殺した。
赤い長靴を履きカラダにコロモを塗り、熱した油に飛び込んで。
あまりにインパクトの強い死に方に、独裁国も情報流出を抑えられず、全世界で話題に。それはやがて独裁者打倒の発端となった。
尚、活動家本人の主張はエビ乱獲への抗議だったらしい。
ちょっと、、、これ、、、グロい!
グロい上に、笑わせてくれたな。ブラックユーモアだな。しかも、ちょっと、過激なパフォーマンス化する抗議運動というものへの黒い風刺も入っているようだし。うむ、攻めているな
そうですね、これは、攻めの創作怪談ですねー!
怪談、というよりは、ブラックな風刺視点も含めた「ホラー系ショートショート」という意味で、これは攻めてて、いいんじゃないか?
おや!これはドン・キホーテの旦那の琴線に触れましたかね?ひさびさに好得点でますかね?
うむ。採点は、80点をつけようかのう