不定詞の慣用表現”in order to“は、「〜するために」と訳されます。目的や意図を表現する慣用的表現、などと言われます。
もともとto 不定詞には「目的や意図のto do」という用法がありましたよね。その前にin order をつけることで、「後に続くto do は目的や意図の用法だぞ」と、意味を明確にしているのだ、ともとれます。
・・・って、このような教科書的な解説など退屈ですよね?!
では、おさらいはこれくらいにしてテキパキと、
怪談ホラーの世界ではどのような実用例があるのかを見ていきましょう!
実例
The general story is that she underwent plastic surgery, which failed badly and left her with her mouth torn wide open. In order to unleash her unbearable build-up of rage, she attacks elementary school children on their way home from school, one after the other.(よく知られている話によると、彼女は整形手術で失敗し、その結果、口が大きく裂かれたままになった。彼女は堪え難いその怒りをぶつけるため、下校中の小学生を次々に襲うようになったという)《※引用元:Kowabana: ‘True’ Japanese scary stories from around the internet: Volume One / Tara A. Devlin》
おおお!いきなり、実にわかりやすいin order to の実例を見つけました!Tara Devlinさんによる口裂け女の説明文ですね!In order to unleash her rage, つまり、「彼女の怒りを解き放つために」ということで、彼女が小学生を襲う理由を説明しています。・・・って、よく読むと、「怒りを解き放つために小学生を襲う」って、構文はあっているけど、目的と行動のつながりがいまいちよくわからない気もしてきたな・・・まあ、バケモノのやることですので。
The police were very sceptical but in order to eliminate her suspicions gave her the photo-ID book of all known dissidents in the UK.(警察は半信半疑だったものの、彼女の心配を取り除いてやるために、彼女に英国潜伏中の反体制派の写真一覧を見せてやった)《※引用元:London Urban Legends: The Corpse On The Tube And Other Stories / Scott Wood》