【第004夜】2021年6月ふたつめの140文字怪談は「橋に伝わるオハナシ」

light landscape nature forest
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Photo by Markus Spiske on Pexels.com

「そういやこの橋には昔話があってさ、
渡っている途中に左足首を欄干から
いきなり掴まれることがあるんだって。
でもなんにもおこりゃしなかったな」
「ハハハ、まったくだな。
・・・あれ?おまえ、ついさっきまで
左の足首にアンクレットしてなかったっけ?

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・・・あれ?どうしやした?ドン・キホーテの旦那。急に黙り込んで

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・・・いや・・・うむ・・・このサイトの企画は「辛口レビュー」なのじゃが・・・そのう・・・

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あ!まさか、ようやくドンキホーテの旦那の好みな怪談が出てきやしたか?

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そうじゃな・・・わりかし、これは好きじゃな

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正当派怪談って感じのオチになっていますね。「あとからぞっとする話」をマジメに狙っている創作怪談になっていますね

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唯一、ケチをつけるとすれば、「アンクレット」という単語、もしかしたら知らない人も多いんじゃないか、という心配かな?でもまぁ、これも検索すればすぐ「ああ、あれね」とわかる単語ではあるし、致命的な欠点ともいえず

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ということは、今回こそ、高得点が出ますかね?

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うーん。今後の点数づけの基準にもなるかもしれんし、たまには「いい例」として高めの点数をあげておこうかな。100点満点で・・・50点で!

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おお。旦那が50点まで出したのは珍しい!!

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【第003夜】2021年6月いっぱつめの140文字怪談は「雑草掃除のおてつだい」

「ワシの土地の雑草取りの手伝い、来てくれてありがとう」
「いえいえ!もしあなたが亡くなったら私の土地になる土地ですからキレイにしたくて!」
「しかしずいぶんデカい芝刈り機に乗ってきたもんだねえ。ここの雑草程度ならそんな機械でなくとも… な、なにをする!ビエエギャアアグゲ!

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ブラックユーモア路線に入り始めましたね

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なんか、早くも ふっきれてきた感じかな?

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もしあなたが亡くなったら」と言っている時点で、ツッコミ待ちってパターンですね

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そうじゃな。これはコントの作り方じゃな

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怖い話を狙うよりはブラックな笑いのほうが140字以内には向いているかも しれないと思い始めちゃったんですかね。この後、ブロックユーモア路線がだんだん増えてきていた気がします

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まぁしかし、無理に怖がらせようとして寒い140字怪談を連発するよりは、ショートショートらしいオチをつけようとしている努力があって、ブラックユーモア路線のほうがいいんじゃないか?

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お!じゃあ、今回は少し高得点をあげちゃいましょうか?

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そうじゃな。100点満点で・・・20点で!

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【第002夜】人生第二の140字創作怪談は「半身だけでこちらを覗く女」

「あ、ほら!今夜もいる!
あれですよ、あれ
毎晩、あそこから、ああやって
右半身だけのぞかせて、
こっちを見てるんです」
「・・・まさか左半身が、ない、
なんてヤツじゃなかろうな、、、」
「いえいえ、あの女、左半身はありますよ。
ほら、彼女の左半身のほうは、僕らの後ろに」

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人生二作目の140文字怪談がこれだそうです

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二作目でずいぶんマシになってきたようにも見えるが、なんか・・・惜しいな。ダメなところに目がいってしまうのお

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あー・・・わかりました。ダメなところ

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そうなのじゃ、サンチョ・パンサよ。このオチにするならば、前半は「あれ」でなくて「あの女」と入れておくべきじゃったのお。もっと情景が浮かんだし、オチともつながったと思うが

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言葉の選び方が、まだ甘いですねー。140字の中で物語を作らなくちゃいけないなら、もっともっと、一語一語に厳しくならないと・・・

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オチも平凡じゃしな。だがまぁ、前のやつよりはずいぶんマシじゃ。100点満点で、いくらか甘い採点にしてやるとしよう・・・5点じゃ!

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【第001夜】人生初の140文字怪談「真っ赤な夕焼け空」

旅先で空を見上げ、 「こんな色の空は初めてだ」と驚くと、
そばを通りがかったオッサンが振り返る。
「何を言っているんですかあなた?ここの空の色は、いつもこの色ですよ?」
「え?」
「あーそうか」
オッサンは憐れみを込めた目で私を見、 「あなた自分が死んだことに気づいてないんですね」

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ドン・キホーテの旦那。これが、このブログの管理人が、生まれて初めて Twitterに投稿した140文字創作怪談らしいですよ

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あー!それでかのう?なんか言葉遣いが、どうも、ぎこちなく感じるのう。こなれていないというか。だいいち、こういう怪談にするなら、「こんな色の空は初めてだ」じゃなくて、「うわ、空の色が真っ赤だ!こんなの初めてだ!」とか言わせないと、読んでいるほうに情景が浮かばん。140字小説で「こんな」「そんな」「これ」「それ」を安易に入れて字数を削ろうとするのは、読者に情景を伝える努力を放棄している気がして、感心できんな

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オチは怪談らしいっていえば、怪談らしいですが。ありがちなオチですね

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しかし、人生で初めて作った140字創作怪談というなら、少し甘めに採点してあげたいのう

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なるほど。では、それも加味して、100点満点で採点したら、何点くらいですかねえ?

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では、本来なら零点にしてやりたいところを、おもいきり甘い採点にしてやるとしよう・・・1点じゃ!

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