【第002夜】人生第二の140字創作怪談は「半身だけでこちらを覗く女」

「あ、ほら!今夜もいる!
あれですよ、あれ
毎晩、あそこから、ああやって
右半身だけのぞかせて、
こっちを見てるんです」
「・・・まさか左半身が、ない、
なんてヤツじゃなかろうな、、、」
「いえいえ、あの女、左半身はありますよ。
ほら、彼女の左半身のほうは、僕らの後ろに」

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人生二作目の140文字怪談がこれだそうです

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二作目でずいぶんマシになってきたようにも見えるが、なんか・・・惜しいな。ダメなところに目がいってしまうのお

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あー・・・わかりました。ダメなところ

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そうなのじゃ、サンチョ・パンサよ。このオチにするならば、前半は「あれ」でなくて「あの女」と入れておくべきじゃったのお。もっと情景が浮かんだし、オチともつながったと思うが

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言葉の選び方が、まだ甘いですねー。140字の中で物語を作らなくちゃいけないなら、もっともっと、一語一語に厳しくならないと・・・

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オチも平凡じゃしな。だがまぁ、前のやつよりはずいぶんマシじゃ。100点満点で、いくらか甘い採点にしてやるとしよう・・・5点じゃ!

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【第001夜】人生初の140文字怪談「真っ赤な夕焼け空」

旅先で空を見上げ、 「こんな色の空は初めてだ」と驚くと、
そばを通りがかったオッサンが振り返る。
「何を言っているんですかあなた?ここの空の色は、いつもこの色ですよ?」
「え?」
「あーそうか」
オッサンは憐れみを込めた目で私を見、 「あなた自分が死んだことに気づいてないんですね」

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ドン・キホーテの旦那。これが、このブログの管理人が、生まれて初めて Twitterに投稿した140文字創作怪談らしいですよ

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あー!それでかのう?なんか言葉遣いが、どうも、ぎこちなく感じるのう。こなれていないというか。だいいち、こういう怪談にするなら、「こんな色の空は初めてだ」じゃなくて、「うわ、空の色が真っ赤だ!こんなの初めてだ!」とか言わせないと、読んでいるほうに情景が浮かばん。140字小説で「こんな」「そんな」「これ」「それ」を安易に入れて字数を削ろうとするのは、読者に情景を伝える努力を放棄している気がして、感心できんな

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オチは怪談らしいっていえば、怪談らしいですが。ありがちなオチですね

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しかし、人生で初めて作った140字創作怪談というなら、少し甘めに採点してあげたいのう

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なるほど。では、それも加味して、100点満点で採点したら、何点くらいですかねえ?

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では、本来なら零点にしてやりたいところを、おもいきり甘い採点にしてやるとしよう・・・1点じゃ!

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