「怪談グランプリ2017」に関する私のnote記事にサポート金をいただけました恐縮至極なこと:たしかに私の怪談好きとしての初心はこの記事でした

驚きましたし、恐縮至極なことですが、

私が昔、noteに書いた過去記事に、あるフォロワーの方から応援メッセージと共にサポート金(noteでいう投げ銭)をドンといただけました。

嬉しいことですが、「嬉しい」と舞い上がっていて終わってはいけないw

これからもネットでの発信をまじめにコツコツ続けていくつもりならば、こういうとき、どんな記事が評価されたのかをしっかり自己省察しておかないと。

まこと、SNSをやっているならば、365日が勉強

さて。

サポートいただけた過去記事は、山口敏太郎さんが書籍として出していた『怪談グランプリ 2017 未公開! タブー怪談』に関する記事でした。

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この本に怪談を寄せているのは、ぁみさん、渡辺裕薫さん、三木大雲さん、松原タニシさん、星野しづくさん、あーりんさん、雲谷斎さん、小原猛さん、渋谷泰志さん、島田秀平、竹内義和さんという錚々たる顔ぶれ

しかし私がnote記事で取り上げ、大絶賛したのは、この本の「まえがき」に書かれていた、山口敏太郎さんによる以下の文章なのです。いやこれが私としては大賛同のコトバ!

↓ ↓ ↓

怪談には人の死を悲しみ、死者の無念を供養する役割がある。そして怪談を聞く者は人間の命の尊厳を知り、自らが生きていることに感謝するようになる。つまり、怪談を語ること、怪談を聞くことは命の大切さに気付かせてくれるのだ。怪談は素晴らしいものなのだ。

『怪談グランプリ 2017 未公開! タブー怪談』(TOブックス/山口敏太郎他)より引用

そうかぁ・・・思えばそもそもの私は、山口敏太郎さんのこの文章を読んで、「自分としても怪談を盛り上げよう!」と志を持ち、積極的に怪談イベントに出たり、SNSやブログで怪談の情報を取り上げるようになったのでしたっけ。

つまり、山口敏太郎さんのこの文章は、私の初心であります。

そして、このまま額に入れて家に飾っておきたいほど、

今でも、私の考え方は、ここに引用した山口敏太郎さんのこの文章にまったく同意、初心に変更はありません!それだけ山口さんのこの文章の背景にしっかりとした思想がある、ということではありますが。

初心を思い出させてくれたフォロワーさんに感謝しつつ、私としてもあらためて、上述の山口さんの文章を読み直し、味わい直し、自身の初心に立ち返る機会としたのでした。

そう、怪談は素晴らしいものなのです!


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【怪談好きなら地方へ行け!】in群馬県太田市:散歩しながら新田義貞公怨霊事件を考える

私を群馬県太田市に連れてきたのは新田義貞公でした。

より正確に言えば、竹書房さんから出ている『高崎怪談会東国百鬼譚』に掲載されていた「新田義貞の呪」という怪談に惹かれて、「そうだ、新田義貞公ゆかりの太田市にお参りに行こう!」と思い立ったのがきっかけでした。

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何せ私ときたら父祖方の家が南朝側の有名人の拠点であり、根っからの南朝びいき。当然、新田義貞公にもいつか挨拶をしておきたいと、前々から思っていたところであり・・・。

・・・って、まさか、ここまで読んだところで「新田義貞公って誰よ?」となっている方はいませんよね?「そういえば日本史のテストにそんな名前が出てきたな」くらいの認識の方がよもや多いのでは?もしそうだとしたら、新田義貞公の亡霊が現代に出るのはそういうところのせいだぞ、きっと!

高校日本史のおさらいの為に、簡潔ながらまとめておきます。新田義貞公は後醍醐天皇の呼びかけに応じて挙兵し、鎌倉幕府を倒して、建武政権樹立に多大な貢献をした東国武士の鑑です。

「ああ、足利尊氏のライバルの人な?」と思った方も、それは失礼な!

倒幕運動で足利尊氏が陥落させたのは京都六波羅探題で、本拠地の鎌倉を陥落させたのは新田義貞公です。

ファーストガンダムで喩えれば、オデッサ作戦を成功させたのが足利尊氏で、ソロモンからアバオアクーを抜けてサイド3を降伏させたのが新田義貞公です。って、この喩えも今や通じない世代が多いのか、、、💦

と、すいません、どうも南朝擁護の機会があると熱くなる、、、。

さて。

今回はその新田義貞公にお参りをしたく、新田一族の拠点であった群馬県太田市にやってきました。

駅から降りた途端、目の前には!

おおお!新田義貞公の像が!

よかったあ!いまいち、日本史上のネームの中で認知が弱いなと思っていたら、さすがは群馬県!ここではきちんと名将扱いですね!

今回は、お参りが目的なので、車で山道をどんどん登り、途中で金山城跡を見学しつつ、

山頂の新田神社を目指します。

ここでひとつ動画も撮影しましたので、私のナレーション入りで金山城跡〜新田神社の景観を鑑賞くださいませ。はい、このブログの管理人は、こんな声をしております↓

先ほど紹介した『高崎怪談会東国百鬼譚』では、場所は伏されているものの太田市ないし近郊と思われる町のスポーツクラブに新田義貞公の呪いの影響がかかる、というハナシが掲載されています。平将門公クラスの呪いということで、そうだとすると大変な話ですが、

なぜだろう、私は新田義貞公の怨霊と聞いてもそれほど怖くはない。南朝側の武将に悪い人がいるはずがない!

もし呪いがあるとすれば、現代日本人が南朝のことを忘れかけているからだ、そうに違いない。きちんとお参りをし、礼儀を尽くし、「南朝の物語をきちんと次世代にも伝えていきまする」と約束すれば悪いことにはならないはず。

そう信じて、お参りしてきました!

ちなみにコチラは新田神社と同境内にあったお稲荷様。このような山奥にひっそりと。実にミスティックで、こういうの、いいですねー!↓

総括。群馬県太田市、駅前はかなり大きな町になっておりまして、レンタカーやカーシェアなどもすぐに見つかります。そして金山城跡にせよ新田神社に行くにせよ車必須となりますので、免許証の携帯をお忘れなく!


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【怪談好きなら地方へ行け!】in群馬県桐生市

怪談好きの皆さん!都会に引きこもっていてもご当地幽霊・ご当地妖怪たちには会えません!どんどん地方のイベントへ出かけましょう!泊まりましょう!

・・・本当は「怪談好きなら地方へ移住しよう!」とカッコよく言いたいところですが、そんなことは何年越しのハードルになるので・・・

さて。

先日、高崎怪談会に参加するために群馬県桐生市に行ってきました!桐生市は今回が初上陸です!

駅前のホテルに荷物を下ろし、なかなか暑い季節でしたのでペットボトルの水を片手に街歩きです。

おお!古い建物がこんなに残ってる!

こういう昔ながらの校舎っていいですねー!夜に何か怪異が起きてたら、いいな。。。

夜に何か出てきてほしい屋外プール。

なんだろうこの人形。いい感じで「怪談好き」のココロを掴んだので写真一枚パシャリ。

そしてこちらが、高崎怪談会#26が行われました古民家、「四辻の齊嘉」。この内装で怪談を聞く夏の夕涼みは最高でしたよ!

とにかく古い建物が残っているこの街並みは散歩のしがいがありました。古民家再生についてもさまざまな試みがなされているとのこと。

桐生市の古民家利用のプロジェクトについては、こちらのページにまとまっておりますので、ぜひ参考にしてください!(BS朝日さんの特集ページです)

↓↓↓

https://www.bs-asahi.co.jp/100nen/lineup/prg_283/

この七月には、この桐生を基地にして、太平記ゆかりの足利および太田にも足を伸ばしてきました!

その話についてはまた、頁を改めてお伝えします!


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映画『回路』に出てきた日本ホラー史上最恐幽霊への海外からの人気に嫉妬してしまったハナシ

graffiti painted on wall in abandoned building

うちの奥さんが、ふと、こんな感想を漏らしました。

「アメリカの幽霊はお金をかけた特殊効果で豪快に怖がらせにくる、日本の幽霊はお金をかけずに『しぐさ』で怖がらせにくる」と。

うちの奥さんはホラー好きではありませんが、特に90年代以降の日本ホラー映画を総括するにはピッタリな整理ですよね。感心した次第。

「日本の幽霊は『しぐさ』だけで怖い!」という点については、私にも言いたいことがあり。黒沢清監督の『回路』の前半にちょっとだけでてきた女の幽霊、あれはめちゃくちゃ怖くないですか

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別に何をしてくるわけでもなく、どこが怖いって「動き方がなんか怖い」としか言いようがない幽霊ですがw、この幽霊さん、海外のホラー映画ファンにも大人気のようで、たとえば以下の動画のコメントを見ても、「これこそ映画史上最恐の幽霊だ!」という絶賛の声が溢れていますね。凄い人気!

↓これがその幽霊の登場シーン。怖いものが苦手な方は閲覧注意

それにしても、日本語でも適切な形容詞が見つからないこの幽霊さんの「へんな動き方」w、英語圏の方々も表現に困っているようでちょっと面白い。

たとえば、

「この女幽霊はSwoop downしたのだ!」と説明している人がいました。この幽霊の動作を表現するにあたり言いたいことはわかる。ふわっと舞う感じが、ですね。ふわっとした。

ひどい英語表現をしている人もいました。「この幽霊はtripしたのだ」、つまり「躓いたのだ」としている方がいました。もっともこの人は案の定、他のコメントで「fool!」「idiot!」とボロクソに批判されています。そりゃそうですね、あの幽霊は躓いたわけではありません。このシーンはコントじゃないんだから。。。

Unheimlichという形容を当てている人もいました。これはちょっと面白い。「不気味な」と言いたいわけですが、これはドイツ語が語源ですね。で、このUnheimlichは、フロイト学派が使う「不気味なもの一般」という精神学用語でもあります。この幽霊さんを表現するのにフロイトの用語を当ててくるとはなかなかの言語使いとみた!

もうひとつ面白いのが、スラングだらけの「I get goosebumps and this strange feeling in my stomach」という感想。「鳥肌モノである上に胃袋にゾクゾクくる」という感じかな。言葉の意味はよくわかりませんが、なんとなく伝わってきますw

さて私の感想としては、これほどcreepyという形容詞が当てはまる幽霊もなかなかいないだろう、というところでしょうか。scaryというよりもfrighteningというよりも、このシーンはcreepyと呼ぶのがふさわしい。というわけで黒沢清の『回路』に出てくるこの幽霊さんこそ、

The creepiest ghost I have ever seen!

と思っております。

※なお、この幽霊を演じたのは前衛舞踏のダンサーさんだそうです。あの動き方、、、なるほど!


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「怖い本」トラウマ読書日記:『ねないこだれだ』について私が申し上げることなど

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トラウマ絵本を語るなら、一度は「ねないこだれだ」について、取り上げざるを得ませんよね。

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・・・とは前から思っていたのですが、白状しましょう、

小さい頃にこの絵本から植え付けられた恐怖が根深すぎて、大人になった今でもこの絵本を開くときは微妙に緊張する有様なのです!

それに、

これほどまでに数多くの人々に「トラウマ絵本」として認知させ尽くしているこの有名本に、いまさら私が申し上げることなど、何もないとも、言える。。。

私が何かを言うよりも、

いかに本作がいまだに人々の心に残っているかの事例を示しておけば、この絵本への言及の責務としては十二分かもしれず。たとえば、

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ランチボックスになっていたりw、

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Tシャツになっていたり、

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赤ちゃん用ガラガラ(!)になっていたり、、、

って、どんだけみんな「ねないこだれだ」が好きなんだ!?

トラウマ絵本のはずなのに、グッズが溢れかえるほどの大人気。せなけいこさん、恐るべし。

この「みんなに怖い怖い言われているのに、好かれてる」という謎めいたブランディングポジションこそ、『ねないこだれだ』の最高の恐ろしさなのかもしれません。まこと奥深き。。。!

そういえば、せなけいこさんにはもうひとつ、「いないいないばあ」という、トラウマ本コレクターにとってはハズせない爆弾があるのですが、この絵本についてはまた頁を改めて、、、!

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「怖い本」トラウマ読書日記:高崎怪談会東国百鬼譚の「改竄」というハナシにナニか呼称をつけて安心したい!

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誘惑に駆られています。

「名前をつけたい」という、誘惑です。

人間たるもの、訳の分からない現象に出会うと、名前をつけることで安心したくなるのが常。

そういうわけで、サイコキネシスとかサイコメトリーとか、予知夢とか同時夢とか、千里眼とか透視とかのコトバも生まれたに違いない。名前をつけたところでけっきょく正体はわからないのに、

「あれはつまり、サイコメトリーだよな?」

「ああ、そうだな」

という会話が成立すると、安心する。

それで、何かがわかったつもりになることは、もしかしたら危険なことかもしれませんけれども、、、!

「え?何が言いたいの」

と言われる頃でしょうから、本題に入りますと、

今回は、竹書房さんから出ている『高崎怪談会 東国百鬼譚』に収められている、「改竄」(かいざん)という極めて奇怪なハナシについて、です!

これを読み終えて、実に、落ち着かない気分に放り込まれているのです。

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「改竄」(かいざん)は私に言わせていただけるなら、かなり「通好み」な怪談。

直接幽霊が出てくるわけでもなく、ヒトコワでもない。にも関わらず、これほど、インテリジェンス溢れる気持ちの悪いハナシもない

要約すれば、

怪談採集者である籠三蔵さんが、奥様の会社の同僚から聞いた、関西の神社での不思議な出来事について、なのですが。

問題は、この怪談をインタビューで聞き出した後日談。

突然、あるときから、「そんなハナシはなかった」とされてしまう。そもそも怪談を話してくれた方も、インタビューに立ち会った奥様も、記憶がズレており、しかも気味の悪いことには、この怪談の取材ノートが消失している!

さあ、ここですよ!「通好みな怪談」と、私が言ったのは!

たまにありますよね、このパターン!

『怪談のシーハナ聞かせてよ。』で吉田悠軌さんが語った「123のピエロ」や、同じ『怪談のシーハナ聞かせてよ。』百物語スペシャルで狩野栄孝さんが語ったご実家の弟さんのハナシ、あるいは、竈猫さんが語る「山の牧場」も該当かもしれません。

すなわち、

怪談そのものもさることながら、怪談を語ろうとした人(あるいは怪談を記憶していた方)に何らかの障害が起こるパターンです。あるいは、それを取り巻く世界のほうが、とつぜん「そんな怪談はないよ?」と冷たくなるパターン、といいますか。この「改竄」(かいざん)は、それらのパターンの代表格といえるほど、特徴が全部含まれていると思いまして。

そして、たまにとはいえ、このパターンの怪談に出会うことがあるならば、そろそろ名前をつけて安心したくなってきませんか?!

「〇〇系怪談」でも、「〇〇現象」でも、なんでもいい。「そんな怪談はなかったよ?」と、怪談採集者(および怪談の聞き手)の記憶を、世界全体がとつぜん否定してくるという、このブキミなパターンに名前をつけて、安心したい!

名前をつけて、怪談好きの間での共通語彙にしてしまうことで、安心したい。そんな誘惑に、駆られているのです。

・・・などと思っているのですが、

しばらくしたら「『高崎怪談会東国百鬼譚』という本に、『改竄』(かいざん)なんてハナシは掲載されていませんよ?」と言われ、今度は私が、「あれ?たしかにその怪談を読んだはずなのになあ、おかしいなあ、、、!?」という奇怪な立場に回ってしまったら、どうしよう、、、!!

みなさん、『高崎怪談会東国百鬼譚』に、「改竄」というハナシ、ちゃんと載ってますよね?大丈夫ですよね?

私だけをアナザーワールドに置いてけぼりにしないでくださいね!💦

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『ちいちゃいおばちゃん』という忘れがたきトラウマ絵本の事

『ティーニイタイニイちいちゃいおばちゃん』。

それは、とても可愛らしい表紙がぱっと目に飛び込んでくる、子供心にもいかにも楽しそうな絵本。

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ところがどっこい。これがとんでもないトラウマ絵本!きっと今日も、日本のどこかで誰かがこの本の犠牲になっているに違いない。

・・・と、「私は」思っているのですが

あれ?そんなことないですか?

この絵本のオチ、かなりの衝撃度だと思うのですが・・・!

こちらは、言わば「ぶったぎり」系

「え?ここで終わり?このあと、どうなっちゃうの?」と読者(=絵本ですから想定読者は子供!)を不安にさせて終わるパターン。

最近でいえばホラー漫画『不安の種』の如く、いいようのない不安感を読者の心に植え付けて去っていく構成と言ってよい。

、、、と、「私は」思っているのですが、そんなことないですか?

むむむ?どうも、人によっては、このラストのページをハッピーエンドと解釈するらしい。

しかしこの私は、ダメでしたよ。深読みしちゃいますよこのオチは。だって、ハッピーエンドなら、「ハッピーエンド」と書いてあるはずじゃないですか?

なーんか思わせぶりなポーズをオバケたちに取らせて、そこで「おしまい」って、

ああ!きっと、このあとでもう一展開あるな!13金パートワンやエルム街パートワンの如く、『助かった、、、と思ったら最後にギャー!』ってわけだな!」と震え上がってしまった、そんな私は…

もしかして、小学一年生の頃には既に『ポルターガイスト』や『エイリアン』にはまり込んでいた私が、いささかホラーコンテンツについて早熟すぎたというだけ、とでもいうのだろうか…!?

しかし確かに、↑裏表紙には「ゆかいな絵本」と書いてあるから、、、やっぱり私が深読みしすぎてるだけなのだろうか、、、?ムムー!?

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Playstation版『ゲゲゲの鬼太郎』がトラウマ級であった事

『ゲゲゲの鬼太郎』といえばアニメですか?漫画ですか?それとも妖怪大図鑑ですか?

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いえいえいえ!皆さん大事なコンテンツを無視しておりますよ、本当に。

トラウマ級の怖さを携えた傑作ホラーゲーム、Playstation1時代の『ゲゲゲの鬼太郎』です!

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「Hahaha!鬼太郎のゲームが怖いだっえ?ノロケだよね?きっと、少しビックリさせる演出が合間にあるくらいで、けっきょく全体は楽しいヒーロー物なんでしょう?」

などと思うなかれ。

PlayStation版『ゲゲゲの鬼太郎』は本当に怖いのです。ちゃんと怖いのです。計算され尽くして怖いのです。しっかりと「ホラー」をやってくれているんです。

そう、このゲームは、私に言わせてもらえるならば、『トワイライトシンドローム』シリーズや『零』シリーズに匹敵する、和風ホラーの味わいを見事に取り込んだゲーム作品の好例として、いつまでも記憶に留めたいモノ!

どういうことかと言いますと。

このゲームは三つの物語のオムニバス構成になっているのですが、第一話の「学校編」から、いきなり飛ばしてくる。

夜の校舎に先生が立っていて、話しかけると恐ろしい顔で・・・「ギャー!」。

というホラー演出から一気に盛り上げてきます。

最終話の「人形編」にいたっては、主人公(つまりプレーヤー)が妖怪の呪いでどんどん市松人形に変えられていく。そのせいで、だんだん、だんだん、自分の体が小さくなっていき、、、

そして、時間切れになると、「ギャー」!

かように、夜の校舎とか、市松人形とか、和風ホラーの伝統を折り目正しく消化しているのがこの作品。いったいどういう企画で出てきたのかといいますと、

つまりこれは、アニメの『ゲゲゲの鬼太郎』の世界観ではなくて、水木しげるさんの原作漫画の雰囲気を出そうとした企画なのですね!

ところが、この作品の声の出演が、

鬼太郎は松岡洋子さん。

目玉の親父は田の中勇さん。

猫娘は西村ちなみさん。

・・・と、アニメ版(第四期)の声優さんが揃っているので、うっかりアニメ版の世界観のキャラゲーと誤解して買ってしまった方は多数と思われる。うーん、コンフュージング、、、!というか、この混乱はマーケティング戦略として、わざと仕掛けたハナシかな!?

ところで、このゲーム。ニクいところがあります。鬼太郎ファンの心理の、実に鋭いところを突いている作品でもあるのです。

『ゲゲゲの鬼太郎』というタイトルでありながら、プレーヤーが操作するキャラクターは鬼太郎ではないのです

怪奇現象に巻き込まれた一般人を操作するのです!

無力な一人の人間が、逃げ惑いつつ怪異な原因を探り、「危ないところで、鬼太郎を呼ぶ」ゲームなのですよね!

でもこれ、まさにファンにとっての夢の展開ではないですか?

だって、『ゲゲゲの鬼太郎』に憧れる人の心理って、

「自分が鬼太郎になりたい」という欲望ではなくて、「鬼太郎に会いたい!そして一緒に冒険したい(冒険が終わったら日常に戻りたい)!」のほうではないですか?

少なくとも私はそうだなー。

となると、自分が鬼太郎になって妖怪と戦うゲームではなく、

「鬼太郎、たすけにきてー!」なバッチリのタイミングで、「カラーン、コローン」と彼が駆けつけてきてくれる、

この感覚を再現した本作は「もっとも鬼太郎ファンにとって正しい鬼太郎ゲーム」として、燦然と輝くべき作品なのではないでしょうか?

本作がPlayStation1というレトロハード時代の、しかも版権モノということもあり、再プレイする機会もなかなかなく歴史に埋もれかけているのは、極めて残念なこと。

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鬼太郎ゲームというのみならず、名作ホラーゲームとしても、ずっと記憶に留めたい作品なのです、本当に!



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高崎怪談会#26に参加してきました!【怪談妖怪紀行】

こんにちは!

今回は高崎怪談会26というイベントに参加してきた報告をします。が、その前にまず大事なハナシから『群馬怪談・怨ノ城』は読まれましたでしょうか!?

以下のハナシは、『群馬怪談・怨ノ城』を読んでいなくても、わかるといえばわかるのですが・・・読んでくれた人のほうがわかるだろうなあ!ということで、未読の方はできれば購入のほどを!

さて。

このたび群馬県桐生市に出かけて参加してきたのが、先述の『群馬怪談・怨ノ城』出版イベントを兼ねた、2022年7月9日開催「高崎怪談会26 in 桐生」。↓↓↓

http://takasakikwaidan.blog.fc2.com/blog-entry-227.html?sp

「なぜ高崎怪談会なのに桐生市なの?」と言いますと、今回は桐生にある古民家を再生した「四辻の齋嘉」という会場を借り切っての開催だったゆえ。

で、先にこの会場の感想を言っておきましょう。最高でしたよ!

風格あるお屋敷で、ここで明かりを暗くして怪談を聞いてたら、めちゃくちゃ雰囲気ありました!実に立派なお屋敷でして!

屋内の写真もいくつか撮ってきました。

おおー!

おおー!

おおー!

・・・と、逐一、アンティークな風格に圧倒されておりました私。

ところで、今気づいたのですが、私、なんで階段の写真ばかり撮って帰ってきたんでしょうね💦。どんだけホラー風写真の構図が無意識に染み付いているんだか、、、。

ともあれ・・・!

古い日本家屋で、飲み物をいただきつつ(※私の飲み物?もちろんビールをいただきましたよハイ!)、縁側から吹き込む夕涼みの風を感じながら怪談を聴く。これがまこと優雅な経験に!

怪談会自体は、17:00過ぎごろからスタートしました。

『群馬怪談怨ノ城』の著者の皆様、すなわち、各種怪談本やTwitterでいつもお名前を拝見している方々が、入れ替わりで怪談を披露していくというスタイルで。戸神先生を先頭に、撞木さん、江連さん、堀内圭さん、吉田知絵美さん、高橋幸良さん。そして著者陣ではありませんが、「さたん」さんにもリアルで会えてよかったです!

怪談中の写真は撮りませんでしたが、手元のノートでなーんとなくスケッチした図はコチラ。拙くて恐縮ですが、古民家の中という雰囲気がかすかでも伝われば💦。ちなみに人物は戸神先生を描いた、、、つもりです、ハイ。

それにしても、思ったこと。

怪談師の皆様にぜひお願いしたい!古民家とか古城とか古寺とか、日本の歴史ある建造物での怪談会、たくさん開催してほしいです!今回のイベントがとてもよかったので!今後もそういう「場所」での怪談イベント、続々とぜひ行きたいです!

、、、と言っている間に、早くも次回の高崎怪談会の開催予定がネットに出ました!↓↓↓

http://takasakikwaidan.blog.fc2.com/blog-entry-228.html?sp

おお、気持ちが通じたかのように古民家で開催とのこと!高崎の古民家再生スペースの中庭で、昔懐かしい雰囲気を活かした夜市をやるとのこと!今からこれも要チェックです!

▼関連書籍▼

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「怖い本」トラウマ読書日記:おばけのはなし1

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寺村輝夫先生の『おばけのはなし』について、先日コチラの記事で「子供の頃の私にとってのトラウマ本」として紹介させていただきました。

その後。

本シリーズ全三巻に収録されている各昔話の出典をなんとか確認したいと思い。あかね書房さんにダメモトで問い合わせてみたのですが、、、!

回答としては、

本シリーズの著者である寺村輝夫先生のみならず、編集担当の方も既に亡くなられているため、本作品についての解答ができる人間は残念ながらいない、との旨でした。

そうですよね、、、古い本だもの。

それにしても、子供の頃の私を楽しませてくれた思い出の本の制作者が鬼籍に入られたと聞くと、ご冥福をお祈りしますという月並みな言葉だけでなく、心からの感謝の念が溢れるのを抑えられません。素晴らしい本を、ありがとうございました!

さて、今回はこのシリーズの第一巻に触れさせてくださいませ。

まず、この表紙です。ステキじゃないですか!?

ひとつめ小僧ですね。しかもこの、ひとつめ小僧、めちゃくちゃカワイイですね。

そしてこの表紙に偽りなく、この第一巻の目玉となるオハナシは、まさに「ひとつめ小僧」のオハナシです!ひとつめ小僧、だけに、「目玉」ですね。あ、いや、なんでもないです。

この第一巻は、他にも「のっぺらぼう」等、有名どころの妖怪話を集めており。私としては最終話の「目のない幽霊」のオチがたまらなく好きです!

そしてそして!

この第一巻の「あとがき」には、ありがたいことに、収録されているオバケバナシの取材先の言及があります!第二巻、第三巻にはなかった点だ。

そしてこれに従うかぎり、『おばけのはなし』シリーズの収録昔話は、

・新潟県

・埼玉県

・福島県

・山口県

あたりから採集しているらしいと判明。

このあたりの都道府県に絞り込んで調べれば、第二巻、第三巻の、出典記載が欠けているオハナシの出所も復元できるかもしれない!?

ヨシ、しつこく、このあたりの調査がんばります!


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