さまざまな切り口からのベスト怪談集:「この人怖いな」と思った怪談師5選

今度はまた少し変わった切り口で整理をしたいと思います。

『怪談のシーハナ聞かせてよ。』を連続視聴していく楽しさのひとつは、さまざまな怪談師さんの経歴や自己紹介を聞くことができる点ですよね?

ところがその中には、「怪談師さんご自身が何かに憑かれている?」というような禍々しいジンクスを持参されてくる方もあり!

今回は、そのような、「怪談本編だけでなく、ゲスト怪談師さんの自己紹介パートが既に怖かった」回を5つ、集めてみました!

第三回のいたこ28号さんが恐ろしいのは、怪談『愛しの雛人形』を語った後の、体験者に対するその態度。

何やら不可解な呪いに憑かれた体験者の方から、いまだにメールで連絡が来るということを受けて、「ヒトとしては、なんとかなってほしいと思う反面、怪談マニアとしては、死なれたら困るけど、(そうならない程度に)続きの何かが起こってほしいんですよね」という意味のことを、とても楽しそうに仰っております。

真の怪談マニアとはこういうものか!

そうですよね。怪異に巻き込まれてしまった体験者たちに、ココロの底ではどこかで「いいぞもっと何か起これ!」と思っているようなところがないと、長期活動できる怪談師さんにはなれませんよね。怪談師さんって穏やかな人が多いけど、よく考えると、こええな。気を付けよう、、、ブルブル。

同じく第三回に登場した郷内心瞳さん、この回は事件といってもよい、とんでもない話を持参してやってきます。

「本当は今日、語ろうと思っていた怪談があったのに、準備をしていただけで目が腫れ上がる怪異があったので、急遽、内容を変更してきた(そうしたら目の腫れが引いた)」とおっしゃるのです。こわい・・・と思っていたら、次収録回に判明したことですが、この「目の腫れ」はアシスタントの高田のぞみさんに感染したようなのです!言われてみれば収録場所の四谷はかの四谷怪談の土地柄。何か関係がある、とでも、いうのだろうか・・・?

第十回に登場した笑福亭純瓶さんは、居酒屋等で怪談を披露することがあるそうですが、「私が怪談を語るとそのお店はなぜかつぶれる」というジンクスを持参してきて、とっても楽しそうに披露します。「ここで怪談をやっちゃダメじゃないですか!」というせきぐちあいみさんのマジ反応が、実にいいw。

その笑福亭純瓶さんを上回ることを言いだしたのが、第二十三回に登場した川奈まり子さん。「わたしと共演した女優さんはみんな死ぬ」というジンクスを持っていらっしゃる旨を自慢げに語ります。「こんな人を呼んじゃダメじゃないですか!」というせきぐちあいみさんのマジ反応が、再び、いいw。まったくですよね・・・!

第二十八回に登場した城谷歩さん。「城谷さんにも心霊体験とか、あるんですか?」と訊かれたときに、「はい、私の場合は、みる・きく・さわる、全部あります」な回答をしています。ちょっと待ってください!「さわる」がめちゃくちゃ気になるんですけど!城谷さんの「自身の体験談」には凄いのがいっぱいあるので、これは第弐章に持ち越しの、お楽しみ案件となります。

【総評】

総評として・・・振り返りみれば、笑福亭純瓶さんが怪談を語ったところでビクともせずに『怪談のシーハナ聞かせてよ。』は長寿番組となり、川奈まり子さんが出演しても、せきぐちあいみさんも高田のぞみさんもその後もぴんぴん元気ですね。ヨカッタ!「怪談を語ることは魔除けにもなる」という別のジンクスがある通り、これだけ怪談が語られている本番組の収録現場では、むしろ中半端なジンクスは通用しない!・・・とでも、いうのだろうか?

※次回は私好みのテーマとなりますが、「時間がループした?!」とか、「見た目は同じなのに住民が違う(パラレルワールド?)ところに一瞬迷い込んでいた」といった、異次元系怪談とでもいうべきテーマの名作怪談10選をピックアップして紹介します!

さまざまな切り口からのベスト怪談集7:「異次元系」の名作怪談10選


※『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章は2024年12月現在、DVDはGEOにて貸出可能、放送第39回以降からはU-NEXTで動画配信中と確認できております。

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山神ヤシロ