昨日のコチラの記事において、私が子供の頃にトラウマ級の怖さ(褒め言葉です!)を受けた、寺村輝夫先生の『おばけのはなし』第三巻のことを取り上げました。
今夜は巻数をひとつ遡り、第二巻のことを語らせてください。
というのも今夕、うちの小学一年生の娘がこの「第二巻」の表紙に興味を持ったので、三話分をピックアップして読み聞かせてやったばかりというタイミングの良さがあるからです。すなわち、この本についての、現代っ子らのリアルな感想を聞いたばかりのところ、というわけでして!
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その感想は・・・「これ、あんまり怖くないね」とのことでした。
いやいや慌てないでください!この感想、実は、多少は織り込み済みのことなのです。
ポケモンやらマインクラフトやらに囲まれて毎日生きている六歳の子供が、ムカシバナシの活字を読んで、いきなり「おもしろい」「怖い」「すごい」などというわけもない!
現代っ子を相手に「読書好き」に染め上げるのは、時間がかかるはずなのだ。ここからがスタートです!
それに、今日については、私が娘の様子を見て、
読み聞かせの際に、敢えて怖い話をスキップし、キツネやタヌキが化かしに出てくる比較的穏やかなストーリーのものをピックアップしてしまったせいもある。これは父親としての、コンテンツ提供時の戦略ミス。子供相手だからと、情けをかけてしまった。
ほほう?怖くないだと?そうか、キツネやタヌキが脅かしに出てくる程度では刺激が足りないか。よいだろう!この「おばけのはなし」第二巻の本気を教えてやろう!
では、明日は、この第二巻に収録されている中でも、もっと「妖怪」系のエグいハナシ、
『目玉三つに歯が二つ』
『足が目だらけ』
『しゃみせん山』
の三本セットを読み聞かせてあげよう!この三つは、相手がガチな妖怪変化なので、いっきに怖くなってきますよー!
それにしても。
自分でも一つの気づき。
オチが「実はキツネのシワザでした」「実はタヌキのシワザでした」って、読み手を安心させる効果があるのに対し、
「最後まで怪異の正体はおろか、意図も不明でした」という、読者おきざりパターンのハナシのほうが、現代にも通じる怖さを蔵しているのでは?
さてはて、キツネやタヌキの怪談如きでは「つまらない」と言った娘を、今度こそ、「怖い!でも、面白い!」と言わせ、オバケバナシ好きに目覚めさせることができるのか?私のチャレンジは続きます!
※なお追記としてめちゃくちゃどうでもいい指摘ですが・・・この表紙、
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第一巻は一つ目小僧、第三巻は三つ目入道とわかるのですが、第二巻の表紙の、この二つ目のオバケの名前はなんなのでしょうね?ピンク色でなんかポップで、忘れがたいインパクトのオバケさんなのでした。かわいい。
価格:1,320円 |