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それでは、『怪談のシーハナ聞かせてよ』第壱章の放送第11回のレビュー、始めていきましょうー!
今回もよろしくお願いします!
ゲスト怪談師は、
匠平さんと伊藤三巳華さん!
私、伊藤三巳華さんの漫画の絵柄がどことなく好きなので、なんとなんと、LINEのスタンプでもよく使っております。
↓こんなやつ
いっぽうの匠平さんは、これが『怪談のシーハナ聞かせてよ。』初登場となります。怪談BARスリラーナイトでのご活躍の話が何度も「コワ楽しい」怪談師さんでござる!
それでは、登場した怪談をひとつひとつ見ていきましょう!
家のリビングに「しれっ」と居座っていたモノとの邂逅のハナシ
この怪談は内容もさることながら、終わった後の「幽霊とオバケの違い」をめぐる怪談社さんの解説が面白かった!
この手の話には、
・柳田國男の「妖怪と幽霊の違い」とか
・江馬務の「妖怪と変化の違い」とか
定義付けの試みは過去にも何度も議論されてきたところですが、糸柳さんはなんとも、シンプルな定義、
「美人が幽霊で、美人じゃないのがオバケ」
というマトメをしてくるのです!
でも、この定義、なんかわかるのが面白い!
もちろん糸柳さんはユーモアで言っているわけなのでしょうが、言われてみれば、
たとえばギレルモ・デル・トロの『スケアリー・ストーリーズ』に出てくる「ペール・レディ」なんて、幽霊の形状ですが、完全にオバケ扱いですものね・・・
幽霊は見た目が9割?!
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「階段から聞こえる足音」
「鍵のかかった引出し」
「謎めいたビデオ映像」
と、90年代Jホラー映像の小道具があたかも揃ってしまったかのような、
気持ち悪くてミステリアスで、しかし考察興味が尽きることのない名作怪談!
だからといって、いわゆるフィクションのホラー映像とは異なり、さすがは実話怪談、明確なオチがあるわけではない
ビデオに入っていた、
「モラッタ」
の音声も、何か意味があるのか、それともたまたまのノイズだったのか、よく、わからない。
匠平さんの擬音語の使い方が効果絶大な怪談であり、
かつ、
匠平さんが擬音語を入れるたびに、アシスタントのせきぐちあいみさんが実に良い「ビクッとリアクション」をしているのが、なんとも微笑ましい撮影現場なのでした!
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「霊」と「性」はもともと相性の良いモノ、というわけで、
ラブホテルという場所には霊的なものは多々集まっているだろうと思っていたら、やっぱり出た!
そのうえ、「行為」をしている最中の女性の視点から見た場合の、
彼氏の背後にちらちらと女が見え始める、という視覚的な怖さがなんとも後を引く怪談です
それに、千葉県の君津市が舞台と明言されているあたり、千葉県房総のラブホテルなんて、怖いところいっぱいですからね・・・
、、、ハッ!私の出身地がバレる!?
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これは怪談BARスリラーナイトで本当に起こった事件の話です!札幌店のほうですね
スリラーナイトさんといえば、怪談ばっかり話している場所なのだから、いろいろなものを引き寄せているんじゃないか、なんて思っちゃいますけど、
やっぱり、何か起きることはあるんですね
もっともこのハナシ、どちらかといえば、匠平さんってポジティブでたくましい人だな、というハナシになりましたがw
幽霊的なものと対峙した時、ビビらないことってのが大事なのかもしれない
何はともあれ、匠平さんへの好感度が爆上がりした一編でございました
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この怪談は、
発生する怪異自体もそうとうに複雑で、
時間軸も長年に渡り、
そして後半の展開にも意外性のある、あたかも「大河怪談」!
幽霊の側の心の動きも複雑な、
男と女の因縁を感じさせるハナシでした
言ってみれば、
古典怪談の『四谷怪談』やら『牡丹燈籠』やらを想起させる、霊的なモノと生者との間の
「色」を巡るオハナシであり、
深い余韻に打たれる実話怪談なのでした
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第11回の総括としては、
伊藤三巳華さんが持ってきたハナシが二編とも、どこか性とか男女関係を想起させるハナシじゃった影響か、なんか古典怪談の雰囲気を思い出させる回でした!
もともと日本の怪談って、「どことなくの隠避さ」とは切っても切れないものですし
そして、それでいうなら、
匠平さんの「幽霊撃退談」は、こちらは日本の古典怪談の、
お侍さんが怪異を希薄で押し切る系統の話を想起させてくれて、そこも面白かった
言われてみればこの回の匠平さんの髪型、お侍っぽい、、、
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※『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章は2024年12月現在、DVDはGEOにて貸出可能、放送第39回以降からはU-NEXTで動画配信中と確認できております。