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本ブログにおける『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章(=第1シーズン)の怪談レビューも、
これまで順調に、放送第一回から第八回までをまとめてきましたが、
いかがでしょう、世に「怪談」と呼ばれるものは多々ありますし、
趣深いハナシ、ひねりの効いたハナシ、じわじわと後味の怖いハナシ、ほんとうに多彩ですが、
・・・やはりたまには、ホラー映画のように、モンスター的なヤツがグゴゴゴゴゴドドーンと豪快に追いかけてくる怪談というものを、聴きたくなりませんか?
そんな方には、
お待たせしました!放送第九回の怪談レビューです!
今回のゲスト怪談師さんは、
ふたたび登場、ぁみさんと、
こちらも早くも再登場、宇津呂鹿太郎さんです!
そして、この放送第九回で、ぁみさんが披露する「体育館」という怪談では、
まこと、『怪談のシーハナ聞かせてよ』番組史上に名を残すべきインパクトの、
ハリウッド映画に出てくるような強烈なモンスター系の怪異が迫ってきますぞ!
それでは、放送第九回の怪談を、ひとつひとつ、レビューしていきましょう!
このハナシ、一見すると、よくあるタクシーの都市伝説、
お客さんとして乗せた方が、目的地に着くと消えている!
・・・というパターンそのままか、と思わせてくるのですが、
ところが、この怪談は、後半になると様子が変わってくるのです。
つまり幽霊(と思われるものが)が運転手に話しかけて、みずから、都市伝説の「パターンやぶり」をやってくるんです。
運転手さんに向かって、「私、降りた方がいいですか?」ときいてくる、という意外な展開になります。
幽霊のほうも、既存の都市伝説を「知って」いて、
「そのパターンどおりなので、運転手さん、怖いでしょう?」
と気を使ってくる、という面白い構造になっています。
なんだか、メタ構造みたいなことがありますね。
でも、不思議なことに、実話怪談というものも洗練されてくると、このような「幽霊のほうも、世間で既によく知られている怪談のパターンを承知している(と思われる)発言をしてくる」怪談が、登場するものなのです!
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オチを語るとネタバレになってしまうので、それはやめておくのですが、
なんともかわいらしい、チャーミングな怪談で、私は大好きです!
まぁ、いってみれば、広い意味での動物怪談となりますでしょうか、
友だちの家に行って、テレビゲームで遊んでいると、誰かが外から窓をたたき・・・
てっきり、窓の外に怖いものがいるのか、と思われておいて、
行ってみたら、ビックリ、
向こうもビックリw
するという、愛くるしい怪談でございました。
なんとも『怪談のシーハナ聞かせてよ』史上でも珍しい後味、心がホッコリする怪談なのです!
あっしは、このハナシ、大好きなんですよ!怪談といえば怪談なんですが・・・なんだか宮沢賢治童話みたいな雰囲気がありますよね!
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きましたねー!私がイチオシの怪談!
しかもこの「体育館」という怪談は、なんとも打ち出しのよい怪物が迫ってくるモンスター怪談なのでございます!
そのモンスターというのも、実に禍々しくて、
実にしつこくて、
形態的には、映画『IT/それが見えたら終わり』と、続編の『IT/THE END』に出てくるベティの幽霊に似ております。
そうですね、この『体育館』という怪談、
ハリウッドのホラー映画にでもありそうな、迫力系のモンスター譚でもあります。
めちゃくちゃ思いつきの宣伝となりますが、
私、『IT(イット)』というハリウッドのホラー映画について、詳細なファンブックを作ってAMAZONで販売しております、こちらで販売中なのでこちら、興味のある方はぜひ!
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この怪談は、シチュエーションとしては、
学生さんが、はじめての一人暮らしをすることになった、その部屋での怪異というパターン。
「家庭の方針として、お前も高校生になったら一人暮らしをせいや」と実家からたたき出されるという始まり方ですが、これ自体がもはやフラグですよね・・・
はじめての一人暮らしの時、物件選びは慎重にやりましょうね!
この怪談に登場する物件は、起こる怪異の深刻さにおいても、
部屋の中に隠されていた「ある」アイテムの禍々しさという点においても、
ぜったいに住みたくない物件、と言えそうですが、
さらにおそろしいことと言えるのが、
ラストに、町の中で目撃した光景から推察すると・・・怪異の原因は、幽霊じゃなかった可能性があるんです!
あの怪異現象を引き起こしていたのが、ぜんぶ人間のせいだったとすると・・・そのほうが幽霊なんかよりも遥かに怖いですよね・・・
純粋に犯罪に巻き込まれかけていたことになっちゃう・・・!!
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ふーん、ふん、ふん、ふんふんふん♪
ふん、ふふふん・・・のなぁかの、とぉぉりぃぃはぁぁ!
・・・と、ぁみさんが迫ってくるように歌いかけてくる、
その語り口がめちゃくちゃ怖くて、臨場感にまみれる、
こちらもまた、傑作怪談でございます!
概して、日本の風物詩である「温泉旅館」というもの、
古い旅館となりますと、風雅なものでありつつ、
いろいろ夜は怖かったりしますし、だいいち、
露天風呂に一人で入っている時というのは、完全に無防備ですからね。
そのときに、何か怪異が始まる、というのはめちゃくちゃ怖いものでございます。
しかも、この怪談、温泉旅館から家に帰ってきたあとも、恐怖が終わってくれないのです・・・
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この頃の『怪談のシーハナ聞かせてよ』で行われていた、
アシスタントさんによる、「怪談語り」へのチャレンジシリーズ、
「私たちのシーハナも聞いてよ」の、せきぐちあいみさんリベンジ回となります。
でも正直なところ、二回目にして、
着実に上手になってますよね・・・!
しかし、あいかわらず、怪談社のお二人からのフィードバックは、視聴者にもタメになるハナシばかりですよね
「中華料理屋のワンさんってのは、いらないんじゃないですかね?」というアドバイスは、
せきぐちあいみさんにはグサッときたろうが、なるほど!なポイントでした・・・
たしかに・・・私もこれを最初に聞いたとき、「ワンさん」ってキャラが何か伏線で、あとから出てくるのかと思い込んじゃいましたから・・・w
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放送第九回のまとめとしては、
やはり、『体育館」がよかった!
そして、また、この頃の『シーハナ』でやっていた、「私たちのシーハナもきいてよ」に対する、怪談社のお二人からのフィードバックが、
怪談を語るため、というよりも、
人に向けて何か話をするとき、あるいは、プレゼンをするときのコツとして、
純粋に、ためになるオハナシが多く、社会人の勉強にも役立つ放送回だな、と思ったのでした。
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※『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第壱章は2024年12月現在、DVDはGEOにて貸出可能、放送第39回以降からはU-NEXTで動画配信中と確認できております。