昨日の海外心霊動画についての考察から、以下、内容を引き継いで。
これは海外に限ったことではありませんが、「怪異現象をカメラにとらえた!」という映像を見て回っていても、露骨なほどのフェイク映像だらけで戸惑ってしまう。まぁ、私は怪談好きというスタンスなので、「霊や妖怪が実在するか、しないか」論争に拘泥するつもりはないのですが、
そうはいっても、あからさまなフェイク映像をアップしておいて「どうだ!ついに霊の証拠をとらえたぞ!」と自信満々にしている投稿にはさすがにイラッとするぞw。
オトナをなめるな!!
しかしながら、どんなジャンルでも、丁寧なリサーチというものを仕掛けてみるものだ。
丹念に探していると、興味をそそられる映像に出くわすことがあります。
少し、例をあげますと、
たとえば、以下。
↑これ面白いんですよ。投稿者は、この映像以外は、ずっと家族の動画や絵画の動画をアップし続けている人。この人が「たった一回だけ」アップした心霊ぽい動画。
そもそもはオンライン絵画教室の自撮りをやっていた映像だったそうですが、その最中に、背後で棚の扉が動きます。たったそれだけ。それだけなのですが、この投降者がいかにもフェイク映像の仕掛け人とは縁がなさそうに見えることと、絵画教室の内容自体が本当のセミナー向けに用意されているもの(つまりフェイク用の演技で絵画教師のフリをしているわけではない)に見えることで、とても興味深い。
もうひとつは、こちら。
イギリスのリンカン大聖堂で撮ったというもの。
動画の0:03から、柱の影から白い顔の女がそっとこちらを覗いているような・・・で、撮影者が近づいていくと、0:25にてひょいと顔を引っ込める。
見間違えじゃないの?という、微妙さがたまらない。
ちなみにこの投降者も、普段は旅行動画やスポーツ動画など、心霊などとは無縁な動画をアップしている人です。
こういうものを見ていると、「微妙な勘違い?・・・かもしれないけど、みんなどう思う?」と、普段心霊に興味がない人が不意にアップしてくる動画がいちばん面白いし、
これって、実話怪談に似ていると思います。
誰もが、心霊動画を「撮ってしまう」可能性には満ちているのではないでしょうか。
そしてそういう心霊動画は、実話怪談と同じように、「なんだったのかは、いまいち、よくわからない」という曖昧さを残していくもののようで。